食品ニューテクノロジー研究会講演:九州大学大学院農学研究院・立花宏文主幹教授

図1 マイクロRNA(miRNA)による遺伝子発現調節の概念図

図1 マイクロRNA(miRNA)による遺伝子発現調節の概念図

図2 大豆イソフラボンの腸内細菌代謝物エクオールのmiRNA依存的な機能性発現

図2 大豆イソフラボンの腸内細菌代謝物エクオールのmiRNA依存的な機能性発現

図3 植物由来マイクロRNAの肺線維化抑制作用

図3 植物由来マイクロRNAの肺線維化抑制作用

 ●「マイクロRNAを活用した食品素材の健康機能性の評価」九州大学大学院農学研究院生命機能科学部門食料化学工学・立花宏文主幹教授
 マイクロRNA(miRNA)は遺伝子発現を転写や翻訳レベルにおいて制御することで、多岐にわたる生命現象に関与している(図1)。miRNAの発見者に、2024年度のノーベル生理学・医学賞が授与されたことは記憶に新しい。miRNAはエクソソームと呼ばれる細胞外小胞の中に存在し、血液中を循環することで細胞間コミュニケーションにお

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