繁盛店のまかない:まかないで新作鍋を試作 アルバイトの声が商品力に貢献
北海道から九州まで日本各地の特産カキを常時8~10種類用意して、カキ好きの消費者に高い支持を得ている「牡蠣海鮮料理 かき家 こだはる 新橋店」。
同店のまかないは一日の営業を終えた後にスタッフ全員でテーブルを囲む。調理は主に料理長である森元博志さんが手掛けており、まとめて作ることができる煮込みや鍋が中心という。とりわけ普段以上に忙しかった日には、ご褒美の気持ちも込めて看板商品であるカキを使った鍋をふるまうことが多いそうだ。
「アルバイトの子たちに看板商品の味を知ってもらうことで、自信を持っておすすめできるようになります。加えて、まかないを鍋メニュー開発の試作としても活用。アルバイトスタッフからの意見が完成度を高めるのに役立ちます」と森元料理長。そうして生まれた鍋のヒット商品が「豆乳バター鍋」だ。
野菜の上に積まれた2Lサイズの大粒カキも圧巻だが、そこに並んでいるバターのサイズも半端ない。およそ5cm角ほどもある大きさで、濃厚なうまみを想像してしまう。一口食べると和風クラムチャウダーともいうべきクリーミーな味わいだ。
「鍋は毎年新商品を開発していましたが、この鍋はリクエストが高く、いまや不動の定番鍋となってしまいました」と森元料理長は笑う。鍋アイテムは毎年2種類を用意するが、同鍋の注文率は8割に達するという。
●店舗情報
「牡蠣海鮮料理 かき家 こだはる 新橋店」
所在地=東京都港区新橋3-8-8 神野ビル2階