胃心伝真=朝貢貿易
「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す。つつがなきや」--厩戸王(聖徳太子)が正式な国交を目指して、隋(現在の中国)の皇帝に送った国書の書き出しといわれる。皇帝は「日没する天子」の文言に怒り、極東の島国の王でありながら、同じ「天子」を使うことに我慢がならなかったようだ▼中国は前近代まで、周辺の国とは朝貢という形式で貿易していた。周辺国の君主が貢ぎ物をささげ、これに対して皇帝側が恩賜を与えるという形式だ。聖徳太子は対等な国交を求めて冒頭の文書になった。隋やその後の唐と
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