数字で読み解くフードサービストレンド:伸びるかき氷の食機会数 前年比11.8%増
飲食店で最も食べられているデザートは、ケーキです。2番目に多いのが、アイス・氷菓類です。それでは、アイス・氷菓類の中では、どんなメニューの注文数が増えているのでしょうか。サカーナ・ジャパン(エヌピーディー・ジャパンから社名変更)が提供する、外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、2024年(1~12月計)の飲食店におけるアイス・氷菓類の中で、最も増加したのは「かき氷・氷菓子」で、前年同期比11.8%増の大幅増となりました。
食機会数が最も多いのは、「アイスクリーム」でアイス・氷菓類のうち、約60%を占めるのですが、前年同期比は2.4%増と「かき氷・氷菓子」と比べると小幅でした。「ソフトクリーム」は減少で、同2.1%減でした。「かき氷・氷菓子」は、4年連続の増加でした。喫食者は、50代以上の女性、40代以下の男性の比率が24年では増加しました。比率が高いのは、子供と、女性全般です。アイスクリームは、食事のデザートとして食べられることが多いのですが、かき氷は午後間食の比率が4割程度あります。ランチ以外のカフェ需要を取り込もうという場合は、アイスクリームよりもかき氷が有効かもしれません。
弊社のおすすめメニューデータベースで評価されているかき氷をみると、抹茶や、フルーツ(マンゴーや桃)を使ったかき氷の評価が高そうです。高単価も狙え、インバウンド受けも良さそうです。
(サカーナ・ジャパン 東さやか)