メニュートレンド:ちゃんぽんの無限の可能性を追求
「ちゃんぽん」が、飲食店の某情報サイトで2025年のトレンドメニューの一つにランクインしている。そのトレンドをけん引しているのが、東京生まれのちゃんぽん専門店「じげもんちゃんぽん」だ。同店の期間限定メニューのうち「肉塊!じげ郎ちゃんぽん」と「特製赤辛まぜちゃんぽん」を紹介しよう。
●期間限定で新メニューを展開
「じげもんちゃんぽん」は、10時間炊き込んだ濃厚鶏豚骨スープ、あご醤油を使用したかえし、北海道小麦100%の自家製多加水麺が特徴。同店では、定番のちゃんぽんのほか、期間限定メニューが好評だ。
「『肉塊!じげ郎ちゃんぽん』では、視覚的にもインパクトのあるメニューを開発することで、お客様自身が発信者となってブランドの魅力を拡散することにつながると考えています」と語るのは、同店を運営する大高商事の平湯耕三エリアマネージャー。確かに、これが運ばれてきたら、このメニューの迫力を誰かと共有したくなる。
こだわりは、もちろん見た目だけではない。「チャーシュー、野菜、麺を食べ進めたとき、スープのパンチがありすぎて重くならないように、全体としてのバランスを調整しました」
「特製赤辛まぜちゃんぽん」は、ピリッと刺激的な辛さとうまみをかけ合わせた冷やしまぜ麺スタイルのちゃんぽん。「豆板醤や味噌などいろいろ試行錯誤した結果、コチュジャンをベースに辛味のバランスと冷たい麺とがよく絡む特製旨辛醤を開発しました」とおいしさを追求した。
同店では、従来の“ちゃんぽん”の固定観念に縛られず、「トマトクリームちゃんぽん」「冷製豆乳担々ちゃんぽん」など新発想のちゃんぽんを次々に展開している。
「ちゃんぽんは“次世代ラーメン”的なポジションを目指せるポテンシャルを秘めたメニュー。野菜、魚介、肉、炭水化物がバランスよく一品にまとまっており、一杯で栄養が摂れることが現代人の健康志向や時短ニーズにマッチしていると思います」とちゃんぽんの可能性への挑戦は続く。
●店舗情報
「じげもんちゃんぽんEsola池袋店」
所在地=東京都豊島区西池袋1-12-1 Esola池袋 6F/開業=2021年11月/坪数・席数=19.75坪・40席 /営業時間=11時~22時。無休
●愛用食材
「コチュジャン」輸入者:大象ジャパン(東京都中央区)
赤い色と味のバランスが抜群
韓国伝統の二段熟成製法で作られた、うまみと深いコクがあるコチュジャン。「『特製赤辛まぜちゃんぽん』に使用しています。辛さと甘さのバランス、かえしと合わせても鮮やかさを損なわない赤い色が、選定の決め手となりました。メニュー名の『赤辛』に欠かせない調味料ですね」(平湯エリアマネージャー)。
規格=500g