業務用加工食品ヒット賞・洋食:JGハンバーグ“ヴィアンド”(日東ベスト)
■洋食部門:「JGハンバーグ“ヴィアンド”」 日東ベスト(株)
◆やわらか感・とろり感訴求
ジョイグルメブランドの「JGハンバーグ“ヴィアンド”」は、ヒット商品だった「ザ・ハンバーグ21」の後継として05年秋発売された。
20年前「この味を21世紀に伝えたい」のキャッチコピーで発売した「ザ・ハンバーグ21」。当時は業務用ハンバーグとして画期的な食感と形態がユーザーの高い支持を得て市場を席巻した。それまでのハンバーグ作りでは、他社の冷食メーカーも含めすべては見た目が画一化されていた。そこで同社は手作り感あふれる形態を独自加工技術で実現し、手ごね風で1個ずつ形の違うハンバーグを開発、発売した。手作り感のある形態とハンバーグに1人前ポーションのソースを添付した開発コンセプトが市場で評価され大ヒット商品となった。
2000年を経過したころから販売量が鈍化する傾向を示してきた。そこで新たなハンバーグの商品設計が必要となり、市場が求めている形態、味、食感を具現化すべく「JGハンバーグ“ヴィアンド”」の開発に着手した。
同社が商品開発で最初に手掛けたのは市場リサーチ。外食におけるハンバーグの食感トレンド、喫食者の動向などでモニター品を試作し店舗に持ち込み、ユーザーの試食結果や使用オペレーションなど含め情報を収集し分析した。幸いにも「ザ・ハンバーグ21」を導入していた店舗が全国に広がっていたため、広く貴重な意見の収集ができた。
その結果、外食店のメニューではハンバーグも含め、(1)食感と味のトレンド変化(やわらか、とろり感がキーワード)(2)形態の嗜好性(より出来たて感あふれる形態)がトレンドであるとの結論に達した。
「JGハンバーグ“ヴィアンド”」の開発コンセプトは一言で表現すると「肉汁のうまみを生かしたジューシーでほぐれ感のあるハンバーグ」といえるだろう。商品の特徴としては(1)手仕込みで焼き上げたそのままの形態(2)食感・箸でほぐれるやわらかな絹びき感(3)味・ジューシーでうまみのある肉汁のおいしさ。
昨年の秋に発売以来、和風・洋風に対応できるあっさり味、オリジナルソースの応用やソースのアレンジができるなど、レストラン、カフェ、喫茶店、そば・うどん店と幅広い業態で使われ大ヒット商品となっている。「JGハンバーグ“ヴィアンド”」のラインアップは、スタンダードタイプ(N30~180g7種類)、デミグラスソースつき(D110~180g4種類)、和風ソースつき(和110~180g4種類)。
◆ハンバーグステーキ ポルチーニソース
作り方/(1)ポルチーニソースにマスカルポーネチーズを合わせておく。(2)ポテト、ズッキーニ、ヤングベーコンを油で揚げる。(3)温めたハンバーグを皿に盛り、(1)をかける。(4)(2)をハンバーグの周りに盛り付けブラックペッパーをかける。
◆柔らかハンバーグの陶板焼き
作り方/(1)陶板に温めたハンバーグ、焼いたもち、ボイルしたキノコ、ニンジン、温泉卵をのせる。(2)塩ソースを流し入れる。(3)ブラックペッパーを振りかける。
◆季節野菜の和風ハンバーグ
作り方/(1)スライスカットしたカボチャとナス、チェリートマトを油で揚げ、塩、コショウする。(2)皿に温めたハンバーグと(1)を盛り付ける。(3)野菜すりおろしソースをかけ、刻んだ大葉をトッピングする。
◆TheロコモコDON
作り方/(1)卵を油で揚げておく。(2)温めたハンバーグを丼に盛ったご飯の上にのせる。(3)デミグラスソースとA1ソースを合わせ、ハンバーグにかけ、(1)をのせる。(4)レタス、トマト、イタリアンパセリを盛り付け、ドレッシングをかける。