特集・進化するラーメン:ラーメンで観光アピール「ラーメンタクシー」

2006.11.06 321号 23面

(社)福岡市タクシー協会は、タクシーの多様なサービスメニューの一つとして、3年前から最新情報を踏まえたタクシーによる観光コースの見直しに着手。その見直しの過程で、福岡の観光資源の一つである「食」にスポットを当て、その中でも絞り込みを行い、「ラーメン」に着目することに決定した。

タクシーの乗務員には「ラーメンの情報通が多いこと」や全国各地にラーメンのテーマパークができるなどの「全国的なラーメンブームである」ことが「ラーメン」に着目した理由だ。

合わせて企画制作にあたっては、Webアンケート(回答者数=全国約2700人)や、一昨年9~10月にかけて実証実験を実施するなど各種調査を行った結果、「一度に少しずついろいろな種類のラーメンを食べたい」という消費者ニーズを得ることができた。

そこで企画参加の各ラーメン店に「半玉」(ミニラーメン)の提供を依頼。ラーメン店のはしごツアーとして昨年5月、「らーめんタクシー」がスタートした。

「らーめんタクシー」の企画パッケージは、2時間1台貸切5000~6000円、乗務員のガイド付きで時間内にラーメン店を自由に回れるというもの。現在、お客は月5~6件と少ないが、「客数は当初からの想定通り。客数よりも、ラーメン店さんとの交流やパンフレット配布などを通じて観光をアピールするのが狙い」と同協会業務課長・喜島浩氏。「半玉は食べ歩きを促す目玉企画。企画参加のラーメン店さんと協力して、長い目で育てていきたい」と意気込む。

現在、企画参加のラーメン店は44店舗。そのうち12店舗が半玉を提供している。

(記事=(社)福岡市タクシー協会ホームページから引用)

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