関西版:RF1のロングセラーパスタ「本ずわいがにのシーフードサラダ」
デパ地下惣菜のリーディングカンパニー、ロック・フィールドの「RF1」で人気のパスタメニューは、92年の創設当初から販売している「本ずわいがにのシーフードサラダ」(100g399円)。一番人気は年間20億円を売上げる「30品目サラダ」なのだが、エビ、イカ、ホタテにズワイガニと、海の幸がたっぷり入ったお得感十分で、常にトップ3に位置付ける売れ筋メニューとなっている。大人から子どもまで大好きなカニは、そのとき一番おいしい産地から取り寄せるため、季節によって紅ズワイやタラバに変わる。
フレッシュなカニは発売当初、パスタに混ぜ込まれていたが、数年前にトップにのせて目立たせたことでインパクトも強まり、一気にファンを増やした。「リピーターが多いのはシーフードとの相性抜群のマヨネーズのおいしさも影響している」(同社)と言わせるオリジナルマヨネーズも、このパスタサラダの味の決め手になっている。
こだわり卵を使い、あまり撹拌しすぎず、素材感をたっぷり残した自家製マヨネーズの賞味期限はたったの4日。通年メニューにもかかわらず随所にこだわりがあふれているぜいたくパスタサラダだ。
“サラダカンパニー”のロック・フィールドでは、洋風サラダをRF1、和サラダを「いとはん」、アジアンサラダをRF1融合で展開し、サラダへの取り組みをブランドですみ分けている。
このところ堅調に売上げが伸び、RF1に次ぐブランドに育ちそうなのが日本の和サラダを提案するいとはん。そのいとはんの一番人気は、軟らかくて甘みのある九条ネギを使った和風仕立ての「京都産九条ネギと淡路産ちりめんの和サラダ」(100g399円)で、別添の白醤油ドレッシングを合わせると、さらに食欲をそそる香り高い味わいになる一品。サラダでもあり、おかずにもなる大人の惣菜だ。
同社の今期計画は17出店で、そのうちの7店舗がいとはん。料亭系の和ではない、和風のサラダでデパ地下ブランド内での差別化を進める。「RF1は全国のデパ地下に出ており、関東では百貨店協会加盟の約100店舗のうち、67~68店舗に出店している。だが、いとはんはまだ9店舗。今後は展開する素地は十分にある」(同社)と和サラダ支持率を高める方針。