メニュートレンド:石垣島のB級FF「オニササ」 「知念商会」

2011.02.07 383号 20面
ビニール袋からオニササをせり出して食べる。見栄えはさておき、手は汚れないし、ビニールごしに伝わる手づかみの感触も新鮮。意外な大発明!?

ビニール袋からオニササをせり出して食べる。見栄えはさておき、手は汚れないし、ビニールごしに伝わる手づかみの感触も新鮮。意外な大発明!?

石垣島のミニ食品スーパー「知念商会」に、「おにぎり」と「鶏ササミフライ」を重ねた“オニササ”という名物惣菜がある。島内の高校生に代々伝わる、B級ファストフードなのだが、この味に慣れ親しんだ卒業生、ブログで知った観光客が年々増え続け、いまや日販250食を突破。シリーズ日販1000食に達する石垣島の新名物になっている。

◆ビニール袋で押し合わせて食べる 日販1000食のオニ○○シリーズ

この惣菜はオニササとして有名だが、実はオニササという商品はない。知念商会で売っている、惣菜の「鶏ササミフライ」と「おにぎり」を「ビニール袋」の中で押し合わせて食べることを、通称・オニササという。

食べ方は次の通りだ(19面の作り方参照)。

(1)鶏ササミフライをビニール袋の中に入れる。

(2)鶏ササミフライに好みの調味料をかける。

(3)おにぎりを入れて鶏ササミフライに重ねる。

(4)ビニール袋の外から手で平たく成形する。

(5)ビニール袋からせり出して食べる。

また、鶏ササミフライのほかにフライ類26種、おにぎりのほかにジューシーおにぎりがあり、お客はこれらを好みに組み合わせて同様に食べる。おにぎりとポークなら“オニポー”、おにぎりとコロッケなら“オニコロ”となり、これらを含めたシリーズ日販は平日約800食、休日約1000食に達する。それも午後3時過ぎには、ほぼ完売するというからすごい。

発祥は約20年前。近隣の高校生が小腹を満たすため考え出し、12年前、5種類の調味料(ソース、マヨネーズ、ケチャップ、醤油、塩)を置いてから客数が急増し、オニササという愛称も生まれた。

経営者の知念秀子さんは、「高校進学した息子のアイデアで調味料を追加しました。以降、どんどんお客さんが増えて、フライ売り場のウォーマーケースは1つから3つに、フライの種類もお客さんのリクエストに応えているうちに26種類に増えました」と語る。

この味に慣れ親しんだ多くの卒業生が、軽食に寄ったり、休日に子どもを連れてきたりと、常連に根付いている。かたや最近はブログでも話題になり、観光客の来店も増えているそうだ。

●店舗情報

「知念商会」 所在地=沖縄県石垣市登野城1249-18

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