夏の冷やし麺特集:福しん「冷やしそば」
◆緑色のクロレラ麺が差別化に奏功 豊富な栄養で健康訴求も
東京23区北部を中心にドミナント展開し、手もみラーメン380円など日常的に利用しやすい価格帯と品質で定評のある「福しん」。
同店は5年ほど前から緑色が特徴の石垣島産クロレラ麺を使用した「冷やしそば」を提供している。クロレラとは淡水性の“緑藻”の一種で、クロロフィルの他各種ビタミンやミネラルを豊富に含んでいて、ヘルシー感を訴求する。昨年は試験的に麺や具材を大幅に変更してみたが、クロレラ麺がお客に一定の好評を得ていることを実感し、従来商品に戻したという。麺の量は150gで温かいラーメンメニューとほぼ同量。
スープは酸味をおさえたまろやかな味わいのごまだれで、麺によくからみ口当たりもよい。全メニューを貫くコンセプトでもある、毎日食べても食べあきない薄めの味付けは同商品にも反映されている。
例年4月半ばから開始していたが、今年は気候や震災の影響を考慮しながら一週間ほど遅れて導入した。気候や商品の動きをみながら9月中頃まで販売する予定という。また今夏は同商品のほかに主食系での冷やしメニューを数品開発していく予定だ。
●店舗情報
「福しん」/経営=(株)福しん/本社所在地=東京都豊島区目白5-31-3/店舗数=39店舗(2011年4月現在)