ワケありの盛り付け:定番の4倍売る、異端のA商品
●“まるごと”のビジュアル効果を生かす 賛否両論の一品こそ熱烈ファンを創出
次々と登場する韓流グルメのトレンドを巧みに取り込みつつ、独自の創意を駆使した日本人好みの味づくりが人気の繁盛韓国料理店「サムギョプサルと韓国料理 TUTUMU38 吉祥寺店」。
韓国料理の基本である「キムチ」は、同店でももちろんラインアップしているが、白菜キムチやカクテキといった「定番キムチ」より4倍もの出数を誇るヒット商品が同品だ。
「お客さまの好き嫌いが激しい一品。いったん気に入ったお客さまは、この料理目当てにリピート来店される方もいるほど」と伊藤圭一オーナーは評する。
湯むきした大玉トマトがたっぷりのキムチあんに漬けられた球体ビジュアルはなかなかのインパクト。未知の味との遭遇に期待と不安が交錯する。一口めはトマトの甘味と水分、そしてキムチあんの塩気と辛味が両サイドからぶつかり合う未体験ゾーンの味だ。いったん味の性格を理解すれば、二口めからは長所の方が多いと気づいて、そのジューシーな甘辛さがクセになっていく。
キムチの漬け具合には試行錯誤を重ねた。一晩漬けてしまうと、トマトの水分が離水してしぼみ、見た目を損なってしまう。そこで注文を受けてからキムチあんに和えるコッチョリスタイルを採用した。
開発のきっかけは前職の居酒屋業態で働いていた時のメニューだそうだ。「湯むきトマトを丸ごと使った商品が大ヒット。見せ方を工夫するだけで、これほど出数が変わるのかと目から鱗が落ちました」と伊藤オーナー。こうした発想は、今も新商品開発の原点にもなっているという。
●店舗情報
「サムギョプサルと韓国料理TUTUMU38 吉祥寺店」
所在地=東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-8 けやきビル地下1階















