数字で読み解くフードサービストレンド:フルサービスレストランの利用減少者

2026.11.02 573号 06面
FSRの利用減少者の一人当たりの年間利用金額(円)と比率の変化

FSRの利用減少者の一人当たりの年間利用金額(円)と比率の変化

●クイックサービスレストランの比率高まる

サカーナ・ジャパン(旧エヌピーディー・ジャパン)が提供する、家計簿アプリのデータを活用した「フードサービスレシートトラッキング」によると、フルサービスレストラン(以下、FSR)の利用を減らした人(年間利用回数が4回以上減少、かつ20%以上減少した人)の利用金額の変化を見ると、外食チェーン全体の一人当たり利用金額は、2025年に前年比28%減(約2.3万円減)となりました。

業態別では、FSRの利用金額が前年比36%減となった一方で、クイックサービスレストラン(以下、QSR)は同10%減にとどまりました。その結果、QSRの支出比率は前年の33%から41%へと8ポイント上昇しました。物価上昇の影響を受け、外食や中食の利用を控えて節約する消費者が増えています。特に、QSRと比べて客単価の高いFSRは節約の対象となりやすいと考えられます。FSRの利用を減らした人はQSRの利用も減らしており、FSRからQSRへの大きなシフトは確認されませんでした。しかし、QSRの利用金額の減少幅は比較的小さかったため、結果としてQSRの支出比率が高まる結果となりました。一方、このような環境下でも、特別な食機会でのレストラン利用は2桁増となっています。ハレとケの食機会を使い分けるメリハリ消費が広がる中、誕生日などのイベント需要を取り込む施策が有効と考えられます。

(サカーナ・ジャパン 矢部忠継)

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