神楽坂商店街 生そば・ブラッセリー「安曇野庵」 夜は1品料理とビール

1993.05.03 27号 4面

《安曇野庵 生そば、ブラッセリー 》 昨年7月のオープン。それまで喫茶店だったのをリニューアルしての新装開店で、店舗は二階建て独立店舗。

木造の山小屋風の造作で、シックで落ち着いた雰囲気をアピールしている。

生そばとビアホールをジョイントした業態で、昼夜の飲食ニーズをカバーした、いわば“二毛作経営”の新しいスタイルの店舗。

サッポロライオン(本社・東京)の経営で、神楽坂がこの第一号出店でチェーン展開を意図している。

同じ年の10月には二号店目を中央区新川に出店している。ビジネス、商業地区での出店を基本としており、昼はランチなどの定食サービス、夜は一品料理とビールを主体としたアルコール提供をコンセプトとしている。

神楽坂店は店舗面積七九坪で一階五八席、二階六二席の計一二〇席。二階はオール座敷でグループ客対応の造りとなっており、一度に多人数を収容する。

店の看板メニューである手打ち生そば、うどんは、もちろんフルタイム提供しているが、ビジネスマンなどのランチサービスとして、特に昼どきは日替り定食(ミニ丼+ざる、またはかけそば)八三〇円、魚定食七八〇円、天ぷら定食一二〇〇円、スタミナ定食一四〇〇円などをラインアップしている。

これらランチの利用客は男六割、女四割の比率で、平均客単価が八三〇~八五〇円。朝11時から午後12時までの時間帯で、一階が二回転、二階一回転の割合で、計一一万円前後を売上げるが、この時間帯で日中売上げの八、九割を達成する。

夜は刺身盛合せ七五〇円、初鰹のたたき七八〇円、イセエビの刺身八八〇円のおすすめメニューや、江戸まつりと称するイベントメニューの根岸の豆腐田楽三八〇円、江戸風南蛮漬四八〇円、江戸風串天ぷら七八〇円、深川のアサリとウドのぬた五八〇円などの一品料理とアルコールを提供する。

アルコールはサッポロ生ビールのほか、ビンビール、信州安曇野の地酒、ウイスキー、ワインなど。サラリーマンやOL、学生などで、客単価は二五〇〇~三〇〇〇円とハネ上がる。

月間売上げ一四〇〇万円、営業目標を十分にクリア、夜は連日の大入り。

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