最新エスニック食材講座(8) タンドリーペースト 夏メニューに最適

1993.06.07 29号 21面

タンドール(釜)の中から太い金串に刺さった鶏肉や魚が赤く染まって、こんがりとした焼き色をつけて引き上げられます。ダイナミックでスパイシーな香りがあたり一面に漂い、思わずだ液を飲み込んでしまう‐‐タンドールから取り出した肉は串から外し、大皿に盛ってライムやレモンをギュッと絞り、アツアツを手で持ってかぶりつきます。ジューシーで熱くさわやかで、さっぱりとした食感が口いっぱいに満ちてきます。

タンドーリペーストは、このタンドーリチキンなどの漬け込み用のペーストです。タンドーリペーストにはコリアンダー、クミン、ターメリック、ガラムマサラ、パプリカなどのスパイスをベースに調味してあります。鶏肉は半身またはもも肉や胸肉、ささ身の部分、エビは殻をつけたまま一昼夜(二四時間)ほど漬け込みます。ちょうど魚の西京漬のような感じになります。西京漬を焼くときに味噌を落とすように、タンドーリペーストを落として焼きます。

タンドール(釜)がなければできないというものではありません。オーブンでも下に網を置いて焼き上げれば十分おいしく、出来上がります。ヘルシーでスパイシーな香りと味、さわやかさも手伝ってビールが一段とおいしくなります。簡単に、そして手軽においしく楽しめる夏メニューには、ピリッと刺激を加えて夏バテ防止の一品となることでしょう。

使い方

①タンドーリペーストをボールに入れ、ヨーグルト、レモン汁、パプリカ、天然赤色素、塩などを加えて混ぜ合わせます。辛味好みにはビンダルーペーストやレッドペッパーなどの辛味を加えてください。

②鶏肉はもも肉や胸肉をそのまま、またはカットして使います。ささ身はそのままペーストを全体につけて一昼夜漬け込んだ後、焼き上げます。

③玉ネギは薄切りにしパプリカと塩を加えて、軽くもんで添え、大ぶりのカットレモンも添えます。

スパイス料理研究家

朝岡和子

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