メニュートレンド:米粉が拓く次世代コナモン 上品な風味が新たな個性
たこ焼きの具材は刺身用真ダコ、紅ショウガ、削り節。トッピングはソース、ネギマヨや、辣油七味やトリュフ塩など8つのバリエーション。お好み焼きの具材は、キャベツとモヤシ、豚バラ肉、米粉麺。ほかに牡蠣と豚肉など3品を揃える。アルコールはワインや焼酎など100種類とバラエティー豊富。おすすめは「ソースとの相性が抜群」と山崎オーナーが絶賛するクラフトジンで、希少銘柄を中心に20種をラインアップ
「たこ焼き」「お好み焼き」といえば、日本を代表する粉もの料理。これらの主材料である小麦粉を米粉に替える新発想で注目の店が、東京・学芸大学の鉄板焼き店「米粉と鉄板」だ。米粉の味や新食感が評価され、幅広い客層に支持されている。加えてアレルギー対応に留まらない非小麦食ニーズの広がりも吸収し、外食の新たな選択肢となっている。
●アレルギー対応だけじゃない
商品開発のきっかけは意外なことから。「鉄板焼き屋で独立を準備していた当時、昨今の物価高の影響で小麦粉の価格が急騰。当時まだ高値であった米粉でできたら面白いのでは、と試作したところ、小麦粉とは異なる風味と食感に可能性を感じました。調べたら米粉のお好み焼き、たこ焼きを提供している店はほとんどない。これは独自の武器になる、と考えました」とオーナーの山崎翔太さんは振り返る。
お好み焼きは広島風で提供。生地だけでなく焼そばも米粉麺を採用している。その食感は軽くふわっとした軟らかさで、コメらしい甘味もやさしい印象だ。たこ焼きでは、表面をカリッと仕上げるための油にこめ油を選んで統一感を出す。ひと口食べると中からとろける米粉生地の、サラッとして軽い舌ざわりが上品だ。どちらも食べ進めていて胃がもたれることがなく、食べ疲れしない点が小麦粉原料のそれとの大きな違いだ。
米粉はいくつかを試した結果、新潟県産のものを採用。強力粉や薄力粉のような用途に合わせて加工された米粉はないが、開発や調理に大きな支障はなかったという。節粉や昆布粉などの配合は、山崎オーナー自ら試行錯誤を重ねて最適解を模索した。たこ焼きと広島風お好み焼きは、同じ生地ダレでどちらも作ることができるように設計されている。
オープン当初から外食感度の高い30~60代の男女を中心に幅広い利用動機を吸収。また今まで小麦粉で粉もんを一生食べられないと悲観していたというお客も多く、そうしたニーズも獲得している。
「アレルギー以外にも小麦粉が不調につながるからと控えている方も多い。こうした悩みを持つ方々に、外食の楽しさを広げる一助になれればと考えるようになりました」と山崎オーナーは語り、米粉食の潜在力に新たな外食の価値を見出す。
●店舗情報
「米粉と鉄板」
所在地=東京都目黒区鷹番2-21-19 学大横丁2階/開業=2025年12月/坪数・席数=8坪・14席/営業時間=17時30分~翌2時(土・日・祝15時~)。不定休/平均客単価=5000円
●愛用食材
「国産こめ油」 築野食品工業(和歌山県伊都郡)
国産米ぬか100%、ビタミンEが約1.5倍
たこ焼きの表面を固める揚げ焼き油には同品を使用し、米粉との相乗効果を発揮。採用の決め手は国産米ぬか100%。同店の品質に対するこだわりをストレートに訴求する。強力な抗酸化作用を持ち「若返りのビタミン」ともいわれるビタミンEの含有量は、一般的なこめ油と比べて約1.5倍と豊富に含んでいる。
規格=180g、500g、750g、1000g、1500g(常温)














