食文化を継承するイタリア・アルツージ司厨士協会
アルツージ司厨士協会(料理協会)は、イタリアの伝統的な料理を正しく伝えていくことで豊富な食材をさらに活用度を高めようと、プロの職人たちが集まってつくられた協会である。
協会の名称は、一九世紀の料理研究家ペレグリーノ・アルツージ氏(一八二〇年生まれ)からとった。氏は、イタリアの食文化を通じ「厨房の知識と食の芸術」をテーマに長年月かけてイタリア全土からたくさんのレスピを集め、研究を積み、本にまとめ、現代イタリア料理の基礎をつくりあげた人である。また南北イタリアをはじめヨーロッパ各地へもその知識と技術を広めていった。
地元エミリア-ロマーニャ州出身でもあり、食文化に対するその偉大な功績を讃え、伝統を継承していくためその名を協会名にしたもの。
昨年12月に日本とイタリアの合同で発足したが、オーストラリア、アメリカ、イギリスでも同時に支部が設立され、活発な運動が展開されている。