小さな雑貨屋が立ち並ぶ自由が丘。その町並みの裏路地に小さめな看板がたっている。そこが『ピエトロズパスタ』の入り口。

階段を降りるとき壁をみると呼び鈴がある。「ベビーカーでおこしの方はおよびください」といったことばもそえられている。「『ピエトロズパスタ』は海外を含めて全部で七二店舗ありますが、それぞれが地域ニーズに合う店づくりをしています。ここ自由が丘店は、お子さんづれのお客さんも多いですから」と田畑営業課長。顧客本位の地域にやさしい店づくりが感じられる。階段を降り店に入ると、オレンジ色が基調の天井の高い店内が見渡せる。表のさりげないイメージとのギャップがなんともユニーク。これも自由が丘という地に合わせ、開放的なサンタ・フェをイメージしたとのこと。

料理はやや和風の味つけで、ワイン、ドレッシング、パスタはオリジナルブランド。特にワインはイタリアから独自に仕入れている。野菜も「ナスは博多」といったように、ほとんどが産地との契約仕入。素材への自信はそのまま料理へ、丸ごとの味を生かしたものが多い。

『ピエトロズパスタ』の拠点は福岡県だが四年前から東京にも進出。東京の一店舗目は渋谷。そこから青山、本牧、自由が丘と展開してきた。これから全国展開を目指す。

（１）ピエトロズパスタ自由が丘店（２）村田邦彦（３）平成９年３月（４）東京都目黒区自由が丘二－九－一五　ユレカビル地下一階（５）０３・３７２３・５２００（６）午前11時～午後10時30分、無休（７）六〇坪・八八席（８）昼一〇五〇円・夜一七〇〇円（９）一五〇〇万円（１０）平日三〇〇名、土日祝五五〇名⑪ベーコン、ソーセージ⑫モッツァレラ、他二種類⑬強力粉：薄力粉、五：五⑭カラペリ⑮一〇〇ｇ⑯オリジナルワイン　ピエトロ・白(ボトル二二〇〇円）／月間三〇〇本⑰茹で加減はタイマーを使わず必ず舌で確かめる⑱野菜は産地契約がほとんど

売れ筋パスタ

一位／ナスと挽き肉の辛味スパゲッティ（一一〇〇円）／ナス、挽き肉、トマトソースのペペロンチーノ

二位／ソーセージと青しそ、ニンニク、唐辛子のスパゲッティ（九〇〇円）／ソーセージ、青しそ、ニンニク、唐辛子、ピーマン

名物一品／ピザバスケット・ホウレン草のサラダ・カリカリベーコンとクルミ（七〇〇円）／ホウレン草・ベーコン・クルミ