初の紀州梅干しPRソング「梅ぼしのうた 紀州ばーじょん」完成
梅干しの夏場の最需期を前に、初めての紀州梅干しPRソング「梅ぼしのうた 紀州ばーじょん」が完成した。
制作したのは、紀州産南高梅の消費拡大を図る目的で、紀州みなべ、紀州田辺両梅干協同組合のメンバーで構成している「紀州梅干PR推進委員会」(芝耕三郎委員長)で、アップテンポで梅干しに親しみが持てるような楽しい曲に仕上がっている。
すでに一部の大手量販店全店の店頭で流れており、今後、店舗とエリアを拡大することで、歌に乗せて梅干しのおいしさ、健康性を改めてアピールするとともに、漬物売場の活性化にもつなげたい考えだ。
詞のアレンジは、同委員会の依頼を受けて、梅干しメーカーの若手経営者で構成する「若梅会」(中田吉昭会長)が担当。およそ一〇回にわたって会合を開き、試行錯誤の末、歌詞が完成した。作曲は収録スタジオの所有者で、広く音楽活動に携わっている増南正氏、歌はCMナレーションやアフレコなど多方面で活躍する柳森万里さんが担当し、曲のイメージに合った、明るく楽しい歌声を披露している。
歌詞は、「2月3月花ざかり きれいに咲いたよ梅の花 うぐいす鳴いた春の日の たのしいときも夢のうち」と始まり、5~6月の収穫、7~8月の土用干しまで、梅干しの製造工程を説明しているとともに、サビ部分では「おにぎり弁当梅ぼし入れて おなかもからだも絶好調 朝からひと粒梅ぼし梅ぼし やわらか梅ぼし紀州の梅ぼし」「ひと粒ふた粒梅ぼし食べて みんな元気ね健康ね いつでもどこでも梅ぼし梅ぼし おいしい梅ぼし 紀州の梅ぼし」と、柔らかくておいしい紀州産梅干しの特徴とともに、梅干しの持つ健康効果などを盛り込んだ内容に仕上げた。曲調もアップテンポな音頭調で、子供からお年寄りまで覚えやすく、耳に入りやすい歌になっている。
このCD(写真)は一般CD販売店には置かず、同委員会や各協同組合の加盟企業や、JAみなべいなみ、JA紀南などの関係団体、地方行政機関などを通じて、一枚五〇〇円で販売されるほか、梅干しにかかわるイベント時に場の雰囲気を盛り上げるBGMとしても利用される。すでに、地元スーパーのほか、大手量販店全店の売場で曲が流されており、最需期の盛り上げに一役買っているようだ。
今回制作した梅干しのキャラクターの名前を一般公募している。全国の小売店頭などで応募はがきを配布し、8月5日まで募集、8月中に新キャラクターが誕生する模様だ。