明治乳業、胃炎の抑制へ乳酸菌LG21配合ヨーグルト発売へ

日本人の半数が感染していると推計される、胃炎、胃ガンの発症と深く関与するピロリ菌に有効な「乳酸菌LG21」入りヨーグルトを明治乳業(株)(東京都中央区、03・3281・6118)が製品化、3月27日から全国発売する。商品名は「明治プロビオヨーグルトLG21」=写真=(容量一二〇g、希望小売価格一二〇円)。従来は抗生物質が唯一の治療方法だったが、今回の製品化で「副作用がなく安価」、かつ食品として摂取するため感染の前段階で予防できると注目が集まる。初年度売上げ目標は三〇億円。特定保健用食品の許可申請も行う予定。

「明治プロビオヨーグルト」は、従来のヨーグルトに使用するブルガリア菌、サーモフィラス菌に加え、新たにピロリ菌に有効な「乳酸菌LG21」を加えた低糖タイプのヨーグルト。

同社は、東海大学医学部、わかもと製薬の三者共同開発で昨年、「乳酸菌LG21」を発見した。ピロリ菌の抑制作用の臨床実験で「乳酸菌LG21」をピロリ菌保菌者に投与したところ、胃内ピロリ菌が優位的に減少(一部のものでは消失)、さらに胃粘膜の保護作用については顕著な改善がみられた。

胃潰瘍、十二指潰瘍の発症と深く関与しているとされるピロリ菌は、人の胃のなかに生息している細菌。最近では世界保健機構(WHO)が胃ガンの原因の第一にピロリ菌を挙げている。

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