トモシアHD、春の冷食キャンペーン参加店舗数を過去最高更新 売上げ52億円超と順調な伸び

左から荒木章代表取締役(カナカン社長)、竹内成雄代表取締役社長(旭食品社長)、堀内琢夫代表取締役(丸大堀内社長)

左から荒木章代表取締役(カナカン社長)、竹内成雄代表取締役社長(旭食品社長)、堀内琢夫代表取締役(丸大堀内社長)

 トモシアホールディングス(HD)は22日、「第20回春の冷凍食品祭り消費者キャンペーン」の抽選会を協賛メーカーを招いて東京本社隣で開いた。昨年に続き、旭食品、カナカン、丸大堀内の共同で実施し、参加店舗数は過去最高を更新。期間中の冷食売上げも順調に伸びるなど、3社のシナジー発揮による成功を収めた。

 同キャンペーンは冷食の需要活性化に向けてインストア形式で実施するもので、4月1日~5月31日の2ヵ月間に全国で展開した。景品はロボット掃除機やJTB旅行券、オーブンレンジなど主婦層に人気の高そうなものを用意。店頭の応募用紙にはアンケートも記載し、その結果を今後の商品開発や販促活動に役立てる狙いもある。

 3社共同で実施した効果もあり、全国で2218店舗(前回比10.1%増)の小売業が参加。応募総数は4万7988通(同7.9%減)となったが、キャンペーン実施期間中の冷食売上高は52億5000万円(同5.3%増)と順調な伸びを示した。協賛メーカーは23社。

 抽選会に先立ち、あいさつに立ったトモシアHDの竹内成雄社長は「冷食は個食化や家庭内調理の現象を背景に、食品の中でも数少ない順調なカテゴリー。ただ、メーカーが円安による原料高、卸は燃料費高騰による物流コストの上昇に苦慮する中、まだまだ価格競争が厳しい」と市場の有望性と販売面の課題を指摘、「今後は冷食市場全体が高まるような活動を、回りくどくても継続することが重要。トモシアHDではSMだけでなく、業務用料飲店や介護食ルートなども含め、冷食を伸ばすための努力を続ける」など抱負を語った。

 (篠田博一)

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