山忠わさび、本わさびFD加工「おろしわさび粉」発売
冷凍生わさび時代の中で、従来品の粉わさびに、本わさびを使った良質品ができないものか、業界の課題の一つであった「おろしわさび粉」業務用が、このほど特許製法により山忠わさび㈱(埼玉県上尾市、048・725・1036)から15日新発売された。
特徴は、本わさびをフリーズドライ加工で、現行の生タイプ以上に本わさびの持つ独特の香りを引き出すことに成功したもので、従来の粉わさびに比べて、水またはぬるま湯でとくだけで、本わさびのすりおろし感が出る本格的なおろし状になる。辛味強く、風味に優れ、使いやすさがポイント。
また実需筋が、生タイプと従来の粉わさびとの併用をしないですむため、簡便性はもちろんのこと、現行生タイプ品よりも品質を損なうことなく、コストを下げる利点もあり、業界で初めての本わさび粉として今後に期待されている。
希望小売価格は(二〇〇㌘アルミ袋入り)一包一六〇〇円。荷姿一ケース二〇〇㌘×五包×四ボール。
原材料品は、西洋わさび、本わさび、植物繊維、ビタミンC、香辛料抽出物、着色料(青1、黄4)。なおアルミ袋は、上部がチャックになっており、長期常温保存型だが、使用後は容器にフタをし、冷蔵保存するとさらに辛味、風味が長持ちする。
〈ワンポイント〉同社の独特な技術で特許も数件出願中のものもあり、粉わさび製品に本わさびを加えた画期的な商品として販売に力を入れる。