ほっとコーヒータイム(71)毎日1杯以上で肝機能改善

2014.03.01 224号 06面

 毎日ドリップコーヒーを飲むとC型慢性肝疾患の患者の肝機能を改善させる効果があることを、大阪市立大学の研究チームが確認し、昨年12月、米オンライン科学誌『プロスワン』に発表しました。

 研究を担当したのは、同大大学院の佐々木八千代・看護学研究科准教授や大藤さとこ・医学研究科講師ら。研究では患者376人を対象に、肝細胞が破壊された証となる「アラニン・アミノトランスフェラーゼ(ALT)」という酵素量の変化と、コーヒーの摂取頻度を比較。その結果、1日1杯以上ドリップコーヒーを飲んだ人は、飲まなかった人に比べ、その後1年間のALT値が正常値を維持し、安定化に有益な効果があることが示唆されました。インスタントコーヒーやカフェインなしのコーヒーを飲んだ人には、それほどの効果は見られませんでした。

 日本における肝臓がんの主要原因はC型肝炎ウイルスの感染で、感染者は約200万人。肝臓がんの約8割がC型慢性肝疾患患者から生じていると言われています。

 研究チームでは、1日1杯以上のドリップコーヒー摂取が、C型慢性肝疾患患者のALT安定化に有用な生活習慣の方法として推奨でき、結果として肝硬変への移行を減らしたり肝臓がんの発生を予防する可能性や、患者のQOL(生活の質)改善や、医療費削減にもつながることが期待できるとしています。今後も、より長期的な調査が行われる予定です。

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