気になる話題:米国生まれ「ファイブ・ア・デイ」、日本でも普及へ協会発足
子供の頃から正しい食生活の知識を育む「食育」の重要性が叫ばれている。米国生まれの食育プログラム「5 A DAY」の、日本における推進団体『ファイブ・ア・デイ協会』(東京都豊島区、電話03・5911・1846、池田健太郎会長)が先月設立された。
同協会発起人の神林章夫カスミグループ代表(日本チェーンストア協会副会長)は「『5 A DAY』とは、一日に五サービング(品目&量の単位)以上の果物・野菜を食べることで、食生活習慣改善を図る食育活動。一九八〇年代後半に米国で生まれ、いまは世界各国で実施されている。現代日本人の食生活に合うようプログラムを多少アレンジし、根付かせていきたい」と言う。
また、池田会長は「快適な暮らしの前提は家族の健康。小さい頃から正しい食の知識を持たせること(食育)が大切だ。エデュケーション(学び)とエンターテインメント(楽しさ)をあわせた独自の『エデュテインメント』ツールを開発し食育活動を展開する。具体的には、野菜と果物の特性や機能について、(1)栄養素を科学的に解明し健康効果を伝える(2)必要摂取量の正しい知識を広める(3)選び方、食べ方、料理方法についての知識を広めていきたい」と語る。
日本でいち早くこの活動に着手してきたのは(株)ドール。同社の米国本社は、米国「5 A DAY」活動の創設メンバーだ。また大手スーパーではイオングループも昨年6月から、野菜・果物売場に「5 A DAY」の告知ポスターをとり入れたり、児童対象のスーパーマーケットツアー、収穫体験ツアーを実施している。