足りないミネラルを海のミルク(牡蛎)から

2000.03.10 54号 7面

「海のミルク」「海のフルーツ」と呼ばれる牡蠣(カキ)。硬い殻をはがすと中には白く美しいプリッとした身が横たわる。この美しい身こそたいへん優れた栄養成分をたっぷり含んでいる。現代人に不足していると懸念されているミネラルを満たしてくれて、治療食としても活用されている食材。そのすごいパワー、ぜひとも取り入れたい。

カキ、そのおいしさは周知の通り。さらに栄養成分も豊富に含むだけに欠かさず食卓に上らせたい。しかし、唯一残念なことにカキは旬の時期にしか食べられない。そこで新鮮なカキに含まれる豊富な栄養成分をエキスにし、飲みやすい錠剤にしたのがカキ肉エキス「バランスターZ」(製造発売=日本クリニック(株)、京都市、075・871・2299)。これなら旬を気にせず、調理の手間もかからず、手軽にカキのパワーを取り入れることができる。

カキは昔から体力のない人の強精強壮食とされてきた。肝臓の活力源ともいえるグリコーゲンを多量に含み、タウリンの血圧降下作用、コレステロール除去作用、自律神経調整作用、疲労回復作用なども期待できる。また最近のカキ肉エキスの研究からは血栓を防ぎ、血流を良くする作用も解明されつつある。

また、現代人に不足しているといわれる微量ミネラル。中でも食品から取りにくい亜鉛がカキには豊富に含まれている。亜鉛が不足すると抜け毛、肌のトラブル、免疫機能の低下などの諸症状、さらに糖尿病、精力減退、動脈硬化、がん、味覚異常などの深刻な病気にも関係してくる。

次号でも引き続きカキパワーの魅力をお伝えする。

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