宅配食で知られるヨシケイグループのＦＣ本部ヨシケイ開発（株）（静岡県）が、糖尿病患者向けに温めるだけで食べられるレトルト食品「健美膳糖尿病食」を厚生省の特別用途食品の認可を受け開発販売した。

糖尿病はいまや国民病とも言われるほどその数は増加している。厚生省の発表によると現在四〇歳以上の一〇人に一人が潜在的な糖尿病患者だという。さらに最近では子どもの患者も報告されその数は全国で六〇〇万人にも。

糖尿病は放置しておくと血管障害や神経障害などの合併症が進行する怖い病気。これを防ぐ最良の方法として食事、薬物、運動の血糖コントロール療法が提案されており、中でも食事療法が最も大切とされている。エネルギー摂取量を適正に保ち各栄養素をバランス良く摂ることが重要なポイント。しかし、毎日ではカロリー計算などかなりの手間であることも事実だ。

同品の糖尿病食では一食分三二〇キロカロリーになるよう、主菜、副菜、スープ、デザートなど三～四品を組み合わせ一箱ずつ箱詰めしてある。温めるだけでできる「ちらし寿司」、「チキンチリソース」、「酢豚」など和・洋・中など四七セットのメニューがありバラエティーに富んでいる。

この糖尿病食は福山市内の山陽病院の協力を得て在宅患者二七名の二ヶ月間の治験を実施。その結果、血糖値が標準値に落ち着く人が出るなど血糖コントロールに有用性があるとのデータが上がったという。

一週間分七食セット、七七〇〇円（税込み）。フリーダイヤルによる栄養相談もあるので安心だ。商品に関する問い合わせはＴｅｌ０５４・２６３・８８４４まで。