自由時間術:無印良品南乗鞍キャンプ場

1997.07.10 22号 5面

もうすぐ楽しい夏休み、一年で一番の自由時間やってくる。自然の醍醐味がダイタンにあらわれるこのシーズン、やはり一度は野に山に足を伸ばしたいものだ。となれば定番はオートキャンプ。先シーズンにオープンしたばかりの無印良品南乗鞍キャンプ場に一足お先の偵察に訪れた。

シンプルで合理的な家庭用品で知られるあの無印良品がなんとキャンプ場を岐阜県に作っていたなんて、先シーズンは知らなかった。「この乗鞍のキャンプ場は昨年の8月から。新潟県南魚沼の津南キャンプ場は一昨年7月からの営業です。サマーキャンプのイべントはすでに一一年の実績があります。そのイベントを展開していくうちに、本当に自分たちの納得のいくキャンプ場を作りたいという欲求が起こりまして」((株)良品計画キャンプ事業部・大出誠さん)。

その無印良品的こだわりとは、できる限りもともとの自然の起伏を生かしたムダにいじっていない設計。キャンプサイトは必ずしもフラットではなく舗装をしていない部分も多いので乗り入れには工夫が必要な場面もあるが、それも自然のフィールドで遊ぶ姿としては当たり前といえば当たり前だ。そのかわりテントサイトは車を横付けしてもお隣との距離が気にならないくらいタッブリ取ってある。他では禁止が多い焚き火もここではOKだ。

ハードはできる限りシンプルに、その分ソフト部分は存分に充実させてというのがもうひとつのポイントという。「レンタルコーナーにはマウンテンバイク、カヌー、フライフィッシングなどの用具、テント、シェラフから双眼鏡まで置いてありますので、ぜひ活用していただきたいですね」。

用具類だけでなくスタッフはアウトドア経験豊富なツワモノぞろい。いろいろな遊びを気軽に教えてもらえる教室もたくさんある。

「バーベキューキャンプもいいですが、アウトドアには食事以外にも面白いことがいっばいあります。標高一六〇〇mの高原の空気の中で身体を思いきり動かして、夏休みを満喫してください」。

無印良品キャンプ揚は予約の前にまず、メンバー登録をするシステム。登録は終身有効となり、今後オープンするどの無印良品キャンプ場にも適用となる。詳細は、MUJI Outdoor NetWork 03・5950・3660

◎無印良品南乗鞍キャンプ場=岐阜県大野郡高根村大字中洞字鞍ノ尾 0577・59・2656、営業期間-10月下句まで

購読プランはこちら

非会員の方はこちら

続きを読む

会員の方はこちら

関連ワード: 良品計画