パスタ特集:ローマ軒&ローマ酒場 八重洲店「焼きカルボ 並み盛り」
◆ランチだけで200人集客 圧倒的コスパで人気沸騰
東京・八重洲のオフィス街の焼きスパゲティ専門店「ローマ軒」は、ランチタイムに毎日約200人が訪れる名店。同店で焼きスパゲティの一番人気のジャポネーゼ、定番ナポリタンに並ぶ人気のメニューが、ロメスパ(ガッツリ)系では珍しい、カルボナーラを焼き上げた「焼きカルボ」だ。
まず直径約30cmの大きなフライパンで、ゆで上げた太麺を軽く焼き上げ水分を飛ばし、玉ネギ、椎茸、小松菜、スライスベーコンを加えて、少し焼き目をつける。独自の和風だしを加え、続いて焼きスパ用オリジナルソースを入れて手早く混ぜ合わせながら焼き上げ完成。焼いて麺の水分が飛んだところに、だしとソースを染み込ませることで、麺に下味もついてよりモチモチとした食感になる。
調理時間は慣れた者で5分ほどだが、強火調理のため焦がさないように一瞬の勝負の連続だ。使用する麺が並盛りで400g、大盛りで610gと多いため、麺を焦がさずにフライパンを振る技術が必要。一番量が多い「べらぼ~」サイズになると圧巻の800gとなり、トングも使って混ぜながら焼き上げるだけでもかなりの腕力と技術を要する。
「“おなかいっぱいの幸せ”がコンセプトなので、味と量で満足してもらえるように出し惜しみなしです」と橋本大知店長が語るように、味、量に加えてそれを支える調理でも全力だ。
男女比は7対3で男性が多く、近隣の会社員がほとんど。橋本店長が「先輩が後輩を連れてきて、その後輩がまたリピーターに、という好循環が生まれています」と語るように、リピーターが来店客の大半を占める。
夜はイタリアンバルとして営業しており、そちらでもパスタメニューは1日20~30食ほど売れる人気メニュー。「昼は混雑していて食べられなかったので、夜に食べにきた」と言う客も多い。
「もともと夜はアラカルトメニューのみだったのですが、夜でも食べたいという要望が多いのでそれに応えました」と橋本店長。
夜では酒の締めとして、3~4人でシェアして注文されるケースが多いという。
●店舗情報
「ローマ軒&ローマ酒場 八重洲店」 所在地=東京都中央区八重洲1-4-5/開業=2012年/営業時間=月~金 11時~午後11時 土・祝 午前11時~午後1時 日曜日定休/坪数・席数=約17坪・23席/1日平均客数=昼・約200人(ランチタイム午前11時~午後5時)夜・約70人/平均客単価=昼650円 夜2000円