10月13日。今日は豆の日
10月13日は一般社団法人全国豆類振興会が制定した豆の日。陰暦9月13日に、名月に豆を供えて食べる「豆名月(まめめいげつ)」という風習があったことにちなむ。
日本における豆とは何か
一般に「豆」とよぶ穀物は、植物分類学上ではマメ科に属し、ササゲ属、インゲン属、ソラマメ属、エンドウ属、ダイズ属、ラッカセイ属などがある。ササ ゲ属は小豆とささげの2種類からなり、インゲン属はいんげん豆とべにばないんげんに分かれ、前者には金時豆、手亡豆、うずら豆、虎豆、大福豆が、後者に は白花豆、紫花豆がある。また、ソラマメ属にはそらまめ、エンドウ属にはえんどう、ダイズ属には大豆、ラッカセイ属には落花生がそれぞれ種として存在する。
栄養学的には「高脂質の豆」と「でん粉質の豆」に分類され、前者には、大豆、落花生などが含まれ、脂質が多いのが特徴である。後者には、小豆、ささげ、いんげん豆、えんどう、そら豆、緑豆などが属し、糖質を50%以上含むのが特徴である。
現在わが国における豆類の自給率は2011年度でわずか9%程度と低く、さらに大豆となると7%にすぎず、90%以上は輸入で補われていることになる。日本人の1人1日の豆類の摂取量の国民栄養調査によれば、70.2gとされている。大豆、落花生は製油原料としての需要も多い。また枝豆、グリーンピース、 絹さやインゲンなど未熟豆や豆もやしについては豆野菜(Legumes Vegetable)としての 価値も高い。
(日本食糧新聞社『食品産業事典 第九版』(引用箇所の著者:ホクレン農業協同組合連合会 農産部 雑穀課))