アーモンドミルク市場、ホットメニュー活発化で大幅伸長
アーモンドミルク市場が成長を続けている。アーモンドミルク研究会が10月31日に公表した2019年1~9月の実績も前年比26.1%増と大幅に伸長した。消費者にアーモンドミルクの習慣的な飲用が広まり、1000mlの伸長が顕著だという。また、メーカー各社の新商品投入も活発化した。
さらに、アーモンドミルクを飲むだけでなく、料理に使う人も増加しているという。こうした背景を受け、今冬は「アーモンドミルク鍋」や「ホットアーモンドミルク」など温かいメニューの提案が活発化している。
19年のアーモンドミルクの新商品は、トレンドである植物性プロテイン入りや、無添加タイプなどバラエティーに富んだ商品が各社から発売された。
江崎グリコは「アーモンド効果 オリジナル」を3月4日に発売。筑波乳業は「無添加 濃いアーモンドミルク 砂糖不使用」を7月1日に発売。マルサンアイは「毎日おいしいローストアーモンドミルク オリジナル」を9月1日に発売。ポッカサッポロフード&ビバレッジは、「アーモンド・ブリーズ ヘルシーサポートプロテイン オリジナルテイスト」を9月30日に発売。
健康意識が高い、女性に人気の店でも「アーモンドミルク」を使用したメニューが広がっている。ELLE cafe Aoyamaでは、野菜ソムリエプロこだわりの食材を使用したフェアを12月8日まで開催しており、「ポロ葱とセロリラブの甘酒アーモンドミルクポタージュ」などを提供している。また、ウィーンの老舗「カフェ ラントマン」プロデュースのカフェ「アンナーズ バイ ラントマン」では、11月限定メニュー「ストロベリーアーモンドミルクスムージー」が登場。通年メニューでも「アーモンドミルクチョコ」などを提供する。
アーモンドミルク研究会も、管理栄養士の柴田真希氏考案のホットアーモンドミルクレシピを提案。ビタミンEと発酵食品で美肌を目指すドリンクとして「甘酒レモンアーモンドミルク」、ショウガビタミンEの効果で冷え知らずのカラダを目指す「はちみつジンジャーアーモンドミルク」、人気のサバ缶と旬の野菜で血流アップを目指す、「サバ缶の食べるアーモンドミルクスープ」の3品をそろえた。(青柳英明)