11月21日。今日はフライドチキンの日
11月21日は日本KFCホールディングス株式会社が制定したフライドチキンの日。1970年11月21日にケンタッキーフライドチキンの日本第一号店がオープンしたことに由来する。
1970年に日本に上陸したケンタッキーフライドチキン。オリジナルメニューも生まれた
創業者であるカーネル・サンダースがオリジナルチキンのレシピを完成させた のが1939年、今から74年前になる。その味は時代、地域を超え多くの人々に愛され続けている。そして、70年に日本に上陸。チキンフィレサンドが誕生したの は83年のことだ。
開発経緯について同社広報室の横川すめおマネジャーは「当時チキン商品はオリジナルチキンだけでした。この味をもっと手軽に片手でも食べられないものかと検討、店舗社員などの意見も参考にしたところ、サンドが生まれました」と話す。
一番のこだわりは、成型肉ではなく 11枚肉を使いオリジナルチキンと同じ調理法で作ることにある。看板商品のオリジナルチキンは、KFC 登録飼育農場で育てられた生後40日前後(若鶏)のハーブ鶏を使用。そして、KFC カットチキン生産認定工場で9つにカットされ、万全の衛生管理システムの検品を経て、各店舗に毎日配送される。店舗ではカーネル直伝の11(イレブン)ハーブ&スパイスが入った小麦粉をまぶし、独自の高温高圧調理方法で揚げていく。
「ライセンスを持つスタッフの管理のもとで、手作りで揚げています。これが KFCのこだわりです。そこには創業者、カーネルのおいしさに妥協をしないという思いが今も受け継がれているのです」と横川マネジャー。
バンズ、野菜、ドレッシングも今なおし続けている。どれも11 ハーブ&スパイスの味と若鶏のジューシーさを損なわないことが前提だ。
オリジナルチキンから他のチキン商品が生まれたように、同商品から他のサン ドメニューが派生し成功を収めている。そこには同社のスローガン “おいしいを、 ずっと。あたらしいを、もっと。” の精神があるからで、さらに、今後のメニュー展開にも期待が持てそうだ。
(日本食糧新聞社 2014年発行『近代外食史を刻む!ロングセラー料理のルーツ』より)