11月20日。今日はピザの日
11月20日はピザ協議会が制定したピザの日。日付はピザの原型といわれる「ピッツァ・マルゲリータ」の名前の由来となったイタリアのマルゲリータ王妃の誕生日にちなむ。
日本で生まれたマヨネーズピザ
いまや数多くの宅配ピザ店で人気定番となっている「ポテトとマヨネーズを使ったピザ」。この、まだ歴史の浅い新種ピザは、(株)フォーシーズが手掛ける「ピザーラ」の「モントレー」が発祥だという。ピザの既成概念を見事に打ち壊した「モントレー」の誕生には、どのようなドラマがあったのだろうか。
ピザにマヨネーズをトッピングした「店ピザ」がヒント
それは 1987年にピザーラ1号店がオープンした後、まだ 10店舗ほどの規模で展開していたころの話である。 そのころピザーラでは、スタッフの賄い食として「店ピザ」を作ることが認められており、スタッフは好みの素材をトッピングして思い思いのピザを作っていた。 当時、スーパーバイザーとして各店舗を 巡回していた浅野秀則社長は、その「店ピザ」には必ず、コーン、オニオン、ツナ、マヨネーズがトッピングされていることに気付いた。 その店ピザをヒントに商品化したのが 「スタッフス」(M1,890円/L2,835 円)だ。「ピザにマヨネーズ、意外においしい」と、一躍人気メニューとなり、「ピザにマヨネーズがマッチする」ということを同業他社に知らしめる結果となった。 スタッフスの好評を得て、「マヨネーズが合うならばツナの代わりにポテトサラダを使ってみてはどうだろう」というアイデアが生まれた。しかし、ただポテトサラダをのせるだけではパンチがない。「ならばポテトサラダにはハムが入っているので、代わりにショルダーベーコンを入れてみよう」とし、試行錯誤の結果、ポテト、マヨネーズ、ショルダーベーコン、コーン、オニオン、ピーマン、ブラックペッパーというトッピングが決まった。
(日本食糧新聞社『近代外食史を刻む!ロングセラー料理のルーツ』より)