愛用食材と調理技術:パンダンリーフ 香り高いカレー作りのポイント
●生鮮品使用で風味アップ
大阪市の「カリーコリー」はカリー職人・スリランじゅんやさんが経営するスパイスカレーの店。営業は昼のみで、夜はフレンチ出身のスリラン氏によるフレンチベースの創作料理レストラン「マルルエウルル2」になるという、二枚看板で営業中だ。
「『食べて健康になる』がテーマ。カレーも、さまざまな野菜を使うインドやスリランカのカレーを目指しています」とスリラン氏。調味料も小麦粉や砂糖を使わず、ヘルシーなカレー作りに取り組んでいるとか。
しかし、最初はフランス料理とは全く勝手が違いうまくいかず、スパイスも一から勉強したそう。自分の好みのスリランカカレーの店に通い、入っているスパイスの知識を得ながら研究を重ねたという。
同店では、カレーの種類ごとにスパイスやハーブの調合が変わるが、ほとんどのカレーに活用するのがフレッシュな「パンダンリーフ」だ。ルウ作りでは、米油に数種のホールスパイスを入れて香りが出るまで炒め、玉ネギ、塩、ニンニク、ショウガを加える。さらに、そこにパンダンリーフとカレーリーフを入れることで油に香りが入る。
「パンダンリーフには乾燥させた商品もあるが、出来上がりの香りが全然違う。フレッシュな商品を使用するのがポイント」とスリラン氏。カレーリーフも、乾燥品ではなく冷凍品を使用し、より香り高く仕上げているとか。いずれも、タイ食材の店で見つけて以来愛用する、カレー作りには欠かせない商品となっている。
●店舗情報
「カリーコリー」
所在地:大阪市西区江戸堀1-19-2
●「パンダンリーフ」 原産国=タイ