水産研究・教育機構、サンマ不漁要因は気候変動
サンマ不漁の要因は気候変動による海水温の上昇、それによる漁場の沖合化--。国立機関の水産研究・教育機構が7日、最新の研究成果として発表し、従来の有力説を裏付けた。08年に35万5000tを記録した近海サンマの漁獲量はその後徐々に減少し、21年には2万tとなった。19年以降は3年連続で1950年以後の過去最低記録を更新している。
研究成果によると、日本近海のサンマ漁獲量の減少は、10年に突然起きた生息分布の沖合化が契機だった。沖合化の背景には、近年の