数字で読み解くフードサービストレンド:飲食店のテイクアウトは利用者の増加続く

2023.07.03 533号 06面

 コロナ禍から通常の生活に戻る中、コロナ禍で需要も供給も伸びたテイクアウトの現状はどうなのでしょうか。エヌピーディー・ジャパンが提供する外食・中食市場情報サービス「CREST」によると、飲食店のテイクアウトの食機会数(客数)の2019年4月を100とした指数は、23年4月に109でした。21年4月は103、22年4月は106でしたので、右肩上がりで成長が続いていることがわかります。

 特にどのようなシーンで伸びが続いているかを見ると、週日の夕食で21年4月は103、22年4月は120、23年4月に120と好調が続いています。また、週末昼食は21年4月は131で、22年4月は120と少し下がったものの、23年4月に124とまた伸びました。23年4月に一番売上げ比率が高いのは、週日夕食です。

 働いている家庭や一人暮らしの人向けに、週日夕食のテイクアウトに今後も力を入れていくことが、イートインが完全に戻らない部分を埋める手助けになるでしょう。週末の夕食は、23年4月に98とコロナ前より低下しました。22年以降、節約志向の高まりで、特に子どものいる家庭で外食・中食を控えている影響がありそうです。

 (エヌピーディー・ジャパン 東さやか)

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