和食、ユネスコ無形文化遺産登録10周年 科学・文化・歴史からひも解く
●多彩な資料や標本など紹介 国立科学博物館で「和食展」
「和食 日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産登録を受けてから10周年になる今年、東京都内の国立科学博物館(以下、科博)は朝日新聞社と共同主催で「和食展」を10月から開催している。自然史・科学技術史を探究する同館で、日本の食文化を科学と文化・歴史の双方の視点からひも解いたのが特徴だ。和食を多角的に知ることができる同展を見てきた。
科博館長で同展監修者の篠田謙一氏は「中華」や「洋食」が入ってきた明治時代に日本各