サントリー、ビールに第3の柱 大型新製品「ビターズ」発表 3月18日から発売

酒類 1997.02.21 8168号 3面

サントリー(株)(東京都港区、03・3470・1104)は17日、東京都千代田区のザ・フォーラムで記者会見を行い、同社が大型商品として期待をかける新ブランド「サントリービール ビターズ」の新製品発表を行った。

同品は、最高級と言われるドイツ産とチェコ産のアロマホップを通常より多く使用することで“痛快な刺激感”を実現した生ビール。3月18日からの全国一斉発売で、「モルツ」「スーパーホップス」と並ぶ主力商材に育成する。

同品の初年度販売目標は五〇〇万ケース。ラインアップおよび価格は、大びん六三三ミリリットル三三〇円、ジャンボ缶一〇〇〇ミリリットル五七五円、ロング缶五〇〇ミリリットル二九五円、レギュラー缶三五〇ミリリットル二二五円。

同社・深井汪常務取締役ビール事業部長は、「新製品ビターズは、キリッと引き締まった苦みとシャープな切れ味によって、痛快な刺激感を実現したビール。消費者調査から、約半数が刺激感、飲みごたえを求めていると分析、この消費者傾向の核をとらえた生ビールとして、ビールファンのし好に真正面から取り組んだ」と新製品を紹介。

またブランド戦略としては、「今年を新しい挑戦の年ととらえ、痛快な刺激感の新製品ビターズ、味わいとコクのモルツ、クリアな味と手頃な値段のスーパーホップスという明快な特徴を持った三本柱を主力ブランドに、異なるし好を持った消費者をそれぞれ取り込み、ビール事業部トータルで前年比二倍の四五四〇万ケースを狙う」と新製品に絡む今後の方針を明らかにした。

同社は今後、人員増強などによる営業体制の強化、またユーザーの生の声を商品に積極的に取り入れ、大幅な増大が見込めなくなったビール業界の中で、確実に消費者をとらえていく構え。

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