（株）神明（神戸市中央区、０７８・３７１・２１３１）は独自のブレンド技術を生かして、最高級のブレンド米「あかふじエクセル」（写真）を５月２１日から全国に向けて新発売した。

その年の作柄の中でよいコメを選び、年間を通じて最高の味と品質がつくられるブレンド米が最近注目されてきている。同社は「あかふじ米」でブレンド米を一つの柱にしてきた、長年のブレンドのテクノロジーを生かし、外観、香り、味、粘り、柔らかさなどの条件をバランスよく満たした「究極のブレンド米」として同商品を開発した。

五キログラム入りと二キログラム入りの二種類で、メーカー希望小売価格はそれぞれ四二〇〇円と一七六〇円と、価格的にもそれに見合ったものになっている。

パッケージはコメの包装材としては画期的な黒を基調にし、稲穂を黄金色にして高級感を表わした。また同じ柄の紙箱や紙袋も揃え、ハイセンスな贈答品としても利用できるように工夫している。さらに従来のコメの袋は売場でスペースをとらない縦型が主流だが、同商品はあえて横型にするなど、いままでのコメの常識にはとらわれない、新しい時代のコメとして位置付けしている。

販売は全国の百貨店、スーパー、小売店であるが、一度に大量に納入するのではなく、鮮度のよい商品を少しずつ届けるなど鮮度管理にも気を配っていく。

またおいしさを計るのに食味計だけに頼るのではなく、官能検査を毎日行って、消費者に「いつ食べても変わらないおいしさ」と納得してもらう商品づくりに努めている。

テレビやラジオでの販促を積極的に行い、当面は月間五〇〇ｔの販売を予定。

こうした積極的な新商品を市場に投入することにより、新食糧法によってコメの販売規制が緩和されて「大競争時代」を迎えたコメ卸業界の中で生き残りをかけての、激しい競争に挑んでいきたいとしている。