波動を高める生活学:春菊
春菊は、春に黄色い花をつけ、菊によく似た香りを発することからその名が付いたとされる。鍋物には欠かせず、いまの寒い季節によく口にするであろう。そこで今回は春菊を取り上げた。
春菊は緑黄色野菜に分類されるようにβカロテンが豊富で、その含有量は緑黄色野菜の代表格であるホウレン草や小松菜を上回る。春菊を二〇〇グラム取れば一日の所要量に達するほどだ。βカロテンは体内でビタミンAに変化する。ビタミンAにはさまざまな効果があるが、眼や肌の健康に寄与する。測定項目としては『視力』『皮膚』を選択したが、優秀な数値だ。さらに、ビタミンCも豊富だ。冬は風邪やインフルエンザが流行する季節だが、ビタミンCを取れば免疫力が高まり、これらの疾病予防になる。さらに、ビタミンAには粘膜を強化する働きもあるので、日頃から摂取すればウイルスに感染しにくくなる。『感冒』の測定数値が高いのは当然の結果だ。
一方、春菊の名前の由来にもなっている独特の香り。この香り成分は自律神経に働き、食欲増進作用、整腸作用、そして咳を鎮めて痰をきる作用がある。これらに関係する項目『自律神経』『胃』『腸』『気管支』『喉頭』の高い数値がその効果を物語る。
こうして見てみると、春菊は『感冒』をはじめ、『気管支』『喉頭』『胃』など、風邪に関連した項目で良い数値を示していることが分かる。風邪が流行する冬に食される鍋物に春菊を入れることには大きな意味があったのだ。
(めいらく波動医科学総合研究所・編)