月刊・漢方美人:身体がむくんで太りやすい
Q.そんなに食べていないのに体重が増えてしまいます。身体全体がむくみやすく、梅雨時は特に重だるい感じです
A.女性の肥満に多い気虚痰湿タイプが原因
◆気虚痰湿タイプの肥満とは?
中医学でいう「気」とは、内臓の働きや代謝活動など生命活動を維持するために必要なエネルギーのようなもの。エネルギーが不足すると(気虚)、摂取した栄養をうまく消化・吸収することができず、体内に不要な脂肪や水分(痰湿)がたまりやすくなります。
肥満の原因はさまざまですが、胃腸が弱く、あまり食べていないのに太ってしまう・下半身が太りやすい・疲れやすく身体が重だるい‐‐などの症状がある人はこのタイプの可能性があります。
◆気虚痰湿タイプを改善するには?
このタイプの人に不足しがちな気を補い、代謝を活発にし不要な脂肪や水分などの老廃物を排出できる、太りにくい体質をつくることが大切。気血を補い、身体を温め代謝を活発にする「婦宝当帰膠」がおすすめです。また湿度の高い梅雨の時期は、体内にも余計な水分がたまりがち。脂肪を落とし、水分代謝を助ける「三爽茶」を併用すれば、ダイエット効果が高まります。
無理なダイエットでせっかく痩せても、体力が落ちて、お肌もボロボロでは意味がありません。ただ体重を落とすのではなく、「足りないものを補いながら、不要なものを排出、身体のバランスをとりながらキレイにやせる」、それが「中医ダイエット」の考え方なのです。
●オススメは婦宝当帰膠+三爽茶
気血を補い新陳代謝を活発にする「婦宝当帰膠」。痰湿の排出効果に優れる「柳茶」をはじめ、スギナ・ハスの葉などむくみやダイエット効果のあるお茶をブレンドしたハーブティ「三爽茶」。併用して、美しく健やかにダイエットしましょう。
●東洋エクササイズ
イラストのようにイスに腰掛け、脾(消化・吸収)のツボである三陰交(内くるぶしの丸い骨の3寸上。指でいえば4本上)を押す。リズムをとって前屈みになり、自分の体重を使いながら。次に、腎臓とホルモンのツボの足裏の湧泉(親指根本のふくらみのすぐ後ろ、土踏まずの所)を、手のひらの労宮(人差し指と中指がおりてきた骨の間、一番窪んでいる所)でマッサージする。大きなツボなので、グリグリ刺激するのでなく、なでる感じ。按摩の「摩」。回りの神経にも影響が及び、血液循環が良くなる。
ともに女性は右足から、次に左(男性は逆)。9回を3クール。
◆シノアカフェ 今月のお茶:凍頂烏龍茶(とうちょうウーロンちゃ)
烏龍茶は血中の脂肪分を体外に排出する。台湾の凍頂山が産地で、発酵度は30%くらいと低めのほう。透明感のある水色で爽やかな風味、香りは花のようなので、非常に飲みやすい。毎日の習慣にすることが何よりむくみ改善につながる。落ち込んだ時に気持ちを高揚させる効果もある。
(取材協力=華泰茶荘(東京・渋谷)電話03・5728・2551)