だから素敵! あの人のヘルシートーク:女優・高樹沙耶さん
女優の高樹沙耶さんは、2002年フリーダイビングワールドカップ女子4位(53メートル)の記録保持者であるほど、海と親しむ人だ。ハワイ島での数年の生活を経て、現在は千葉県・白浜町に居を構え、自然とともに生きる暮らしを実践して行きたいと都会の生活とは離れた日々を過ごしている。
生活の基盤は水辺にあって、お仕事をしに東京に来るペースです。たまにダイビングの生徒さんと南の島に行ったり。自然の中で生活しているとストレスは全くなく、内面の充足感を感じますね。
都会にいる頃とは本当にライフスタイルは変わりました。有機野菜作りを手伝って、それを分けてもらって食べています。この前は仲間とヒジキ採りをして、自分たちで乾燥ヒジキを作りました。塩を選んで梅干しも仕込んで。手をかけた素材を、食べ過ぎない程度の量を食べる。
お酒も飲まなくなったので、たまに飲むとすごく幸せな気持ち。いつも内臓が軽い感じ。そういうスッキリした状態を味わっちゃうと、もうホントにいい物以外は身体に入れたくないな、と思います。
家も建設中なんです。日本の昔ながらの生活の中に、新しいテクノロジーを取り入れた家。自然の力をうまく利用して永続的にムダなエネルギーを使わない…なんて発想を頭の中に思い描いてしまったので、それを形にする産みの苦しみを味わっています。いろんな人の知恵を借りて勉強したりして。
理想は自給自足できること。だから家が建ったら、今度は畑と果樹園を作る計画です。さらにこの町は町に根付けば漁業権をもらえるかもしれない、この夏はアワビやサザエを採る海女の修業をさせてもらおうかと。
生活の選択肢が増えるって、楽しいですね。
もう記録に挑戦しないのかと聞かれますが、いまは戦いは挑まずに、たくさんの人にその面白さを伝えたい。ダイビングってヨガの呼吸法をトレーニングするので、脳が気持ちいい状態になる。頑張らない、不思議なスポーツなんです。深い海底から戻ってきて、一番最初に吸う空気ってすごくおいしい。“ああ、生きていて良かった”って思えます。
海のそばにいるので、日焼けもします。以前のようにエステなんか全く行ってないし。だからこそ身体の内側に入れる食べ物、自分の細胞を作ってくれるものを意識したいです。
◆プロフィル
たかぎ・さや 1963年、静岡県生まれ。上京後、モデルとしてデビュー。83年映画「沙耶のいる透視図」で主演デビュー。2000年、ダイビング・インストラクターの資格取得を機に、フリーダイビングの世界に入る。02年には水深45メートルの日本記録を樹立。同年、ワールドカップで53メートルを記録し、自己の持つ日本記録を更新。ワールドカップ個人4位の成績を収める。数多くの雑誌で「写真&エッセイ」の連載を持つなど幅広いジャンルで活躍中。
http://www.oscarpro.co.jp
◆高樹さんのお気に入り「ノニ」
2000年から数年に渡って住んだハワイで高樹さんがよく飲んでいたのはノニ。「現地の友だちはガラスのビンに熟れてきたものを入れておいて、発酵したジュースを2~3年寝かせていました。友だちのお父さんはそれで血圧がずいぶん下がりましたよ。ストレスも和らげるそうで、それは私も実感。自然の場所に行けば人はそれなりに健康になれるけれど、行く時間がない時は自然のパワーがいっぱいある所で育ったフルーツのエネルギーをいただく。すごくいいことだと思います」。
マルキン忠勇(株)「パラオノニ」 電話06・6444・5021
http://www.marukin-chuyu.com
◆「ノニでぐっすりミルクパインジュース」
「パラオノニ」……………20cc
牛乳…………………………60cc
パイナップルジュース……20cc
蜂蜜…………………………少々
(レシピ考案=料理研究家・小金沢奈々子氏)