波動を高める生活学:シジミ

2005.07.10 120号 6面

1年中出回っているシジミだが、旬は夏と冬。小さいがうまみは格別で、味噌汁の具にすると最高だ。おいしいだけでなく、中国では漢方薬とされるほど健康効果は高い。

シジミのうまみのもとはアミノ酸で、非常にバランス良く含まれている。シジミは肝臓の特効薬といわれるが、これはアミノ酸の1種「メチオニン」が肝臓の働きを助け、「タウリン」が胆汁の排泄を促して肝臓の解毒作用を活発化し、「ビタミンB12」が肝機能を高める作用があるため。『肝臓』の数値が非常に良いのも納得だ。

ミネラルとしては鉄、カルシウム、亜鉛などが豊富に含まれる。鉄はご存知のように不足すると貧血になり、カルシウムは骨を強化し骨粗鬆症を予防し、ストレス解消に役立つ。亜鉛は細胞分裂を活発化するので、不足すると味覚障害や肌荒れを引き起こす。

また、貝の仲間ではカキに多い「グリコーゲン」も豊富。グリコーゲンは糖質の1種でエネルギーに変換されるため、疲れた身体にはうってつけ。前述のタウリンも疲労回復効果を発揮する。暑い季節を乗り切るのに頼りになる。

ほかにも、血液中のコレステロールを下げる、血液循環をスムーズにする、胃腸の働きを活発にする効果などもある。

シジミは身が小さく、食べるのが面倒で味噌汁などではつい残しがち。もちろん汁にも栄養成分は溶け出しているが、身もすべて食べるように心がけよう。

(めいらく波動医科学総合研究所・編)

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