だから素敵! あの人のヘルシートーク:プロスケーター・荒川静香さん
トリノオリンピックでみごと金メダルを獲得、その後プロ宣言で新境地を切り開いている荒川静香さん。スポーツ選手にとって最も大切なのは身体作り、そのもととなる食事はどんな風にしているのか、お話を聞いてみよう。
試合の前はやはりご飯を食べて臨むことが多いです。トリノのフリー演技前もそうでした。炊きたてのご飯が好きなので、時間をセットしておいしくいただいて。それから行きました。おかずは付け合わせのようなものでしたが。ジャコに納豆に海苔にひじき、それにお吸い物。消化のいいものを意識して取るようにしました。おかげさまで結果が出ましたね。
選手村の食事はパスタとかサラダとかサラミとか。でもやはり日本人にとっては日本食は大事。私は食事に関しては、こだわりがある方ではないのですが、できれば試合前は胃もたれしないものがほしくなります。これまで海外だとなかなかおコメが炊ける環境になくて、レトルトのご飯だったりしました。何年か前に栄養面を考えて発芽玄米にして食べていたのですが、発芽玄米や玄米はあまり消化が良くないと聞きまして。金芽米はそういうこともなく、その上でビタミン類などもうまくとれますので、私にはすごく合っているなと思います。
ご飯好きの私なので、トリノ前、金芽米CMキャラクターのお話をいただいた時はうれしかったです。ネーミングを聞いて、「いいんでしょうかね、私で」という感じでしたが…(笑)。
料理はしますよ。海外で落ち着いて練習し、生活できている時にはほとんど毎日。アメリカで練習している時もそうでした。得意料理ですか? 野菜炒めとか、まあ簡単に作れるものです。何が得意というより、あまり失敗はないです。だからセンスがないということはないと思います。でも分からないですね。自分しか食べてないので(笑)。食べさせてあげたい人ですか? そうですねぇ、両親です。ごめんなさい。面白い答えじゃないですね(笑)。
プロに転向して、本当に忙しくなりました。こんなに忙しいとは思いませんでした。ありがたいことなんですけどね。趣味の買い物にも行けていない状態です。だから逆に私生活がどう変化しましたか…といわれても分からないのですが。演技の方では、自分が滑りやすいということでなく、観て見栄えがするものを意識して、今後はプログラムを作っていく…そんな方向に変わるでしょうね。
◆プロフィル
あらかわ・しずか 1981年生まれ。5歳からスケートを始め、小学3年ですでに3回転ジャンプをマスターし天才少女と呼ばれる。94~96年全日本ジュニアフィギュア選手権で3連覇。シニアへ移行後、97年日本選手権で初優勝。98年長野五輪出場、日本選手権2連覇。2003年ユニバーシアード、冬季アジア大会で優勝。04年早稲田大学卒業と同時期にドルトムントでの世界選手権で金メダルを獲得。06年トリノオリンピックでは、日本人女子フィギュア初の金メダルを獲得、“イナバウアー”で世界中の人々を魅了した。5月にプロスケーターへの転向を表明。
◆トリノに送ったお茶碗5000杯分!!
「金芽米」メーカーのトーヨーライス(株)雑賀慶二代表取締役社長と荒川さんのトークは、会場を沸かせた。
雑賀社長 私は荒川さんのようなスポーツ選手は、てっきり何か特別なものを食べていると思っていました。それこそ宇宙食みたいなものを食べていると。だから荒川さんたちが普通の日本食が一番、金芽米はとてもおいしいと言って下さりビックリしましたね。うれしかったです。
荒川さん そうなんですか(笑)。
雑賀社長 実際、金芽米は健康志向が最も強いおコメですから、本当にスポーツ選手にこそ、食べていただきたい。そこでJOC(日本オリンピック委員会)から345kgの要請があってお送りしましたが、しばらくして足りないと! それであと45kgお送りしました。345kgはお茶碗で5000杯くらいあるのに。驚きましたね~。
荒川さん そんなにあったんですか! キログラムで言われると分からないですが、お茶碗にして言われると…。すごいですね。
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今回の新発売商品のうち一つは、そのトリノオリンピック選手団が毎日食べた「金芽米ゴールドセレクト」。「金芽米」は、新精米技術によって、コメの皮と実の間にある「亜粉粉層(あこふんそう=ルビ)」と胚芽(はいが=ルビ)の底「金芽(きんめ=ルビ)」を残した精米。従来の精米にはない二つの部分のおかげで、オリゴ糖、タンパク質、ビタミンE、食物繊維を含む。