月刊・漢方美人:疲れやすく、よくお腹をこわします
Q いつも疲れています。栄養バランスを気にして食事をしていますが、お腹を下してしまいます。(40代女性)
A 消化吸収能力が低下した元気不足の状態です。
いくら休んでも疲労感が取れない、せっかく精のつく食事をしても下痢をしてしまうなどの症状でお悩みの人は多いのではないでしょうか。
胃腸は消化吸収を担う重要な器官です。消化吸収力が低下すると、身体は常に栄養不足状態になってしまいます。身体の疲れは胃腸の疲れといっても過言ではありません。
このような状態で、元気をつけようと栄養豊富な食事をしても、下痢や軟便を繰り返してしまいます。
◆胃腸が元気を作る
中医学でいう「脾」は消化器全般の働きを指します。従って、「脾」は元気の基となる「気」を生み出し身体全体に行き渡らせる役割を持っています。「脾」の働きが弱ければ、作られる「気」も不足しがちになってしまいます。そうすると、顔色が悪い、疲れやすくいつもだるい、食欲がわかない、お腹が張る、げっぷ、下痢や軟便などの症状がよく現れるようになります。一方、「気」は身体に必要な潤いを作り出す役割も担っているので、「気」の不足した状態が長く続くと肌や口唇の乾燥や口の中の乾き、爪の両側が白く角質化するといった症状も出てきます。
生活面では、日頃からお腹を冷やさないようにして、水分の取り過ぎに注意してください。また、油の多い食事を控えましょう。山芋や長芋は滋養強壮効果が高く、消化を助けお腹の調子を整えてくれます。こまめに食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。
漢方処方では、気力を生み出す朝鮮人参、消化吸収を助けてくれる蓮肉(蓮の実)や山薬(山芋)、水分代謝を良くするハトムギなどが配合された『星火健脾散エキス細粒』がオススメです。
○オススメは『星火健脾散エキス細粒』
食欲不振や下痢からくる元気不足には『星火健脾散エキス細粒』で胃腸から元気にしましょう。
◆東洋エクササイズ:胃腸が元気になるツボ
関元(おヘソの真下指4本下)は、元気を補うツボ。血海(ひざの内側から6cm上)は、消化吸収を助け、イキイキとした血液を作り出すツボ。ともに9回押して1クールを3回。女性の場合は右脚が先、次に左脚(男性は逆)。