タニタ健康体重基金、井上氏ら4人に
家庭用計量計測機器のトップメーカー、(株)タニタ (東京都板橋区、03・3558・8111)が肥満の解消、適正体重の維持に関する科学的研究及び事業の助成を目指す「公益信託 タニタ健康体重基金」の平成8年度贈呈式を先月下旬に行った。
助成対象課題は(1)研究課題=「肥満の疫学に関する研究」(2)活動課題=「産前産後の健康体重にかかわる活動」。
研究課題に対する助成受賞者は国立健康・栄養研究所、老人健康・栄養部長の井上修二氏の「わが国における肥満の疫学的研究」。日本大学医学部小児科講師、岡田知雄氏の「小児肥満形成に関する身体活動量及び栄養の幼児からの国際比較」。東京大学国際保健学助手、李延秀氏の「成人病危険因子との関連からみた肥満指標に関する研究」。活動助成に対する助成受賞者は九州大学健康科学センター助教授、熊谷秋三氏の「肥満妊婦のウェートコントロールに関する実践的研究」の四氏。助成金額は総額二〇〇万円。
同社は「ベストウェート」(適正体重)をスローガンに、バランスのとれた身体づくりのための健康提案型企業の実現を目指し、社会に貢献しつつある。「肥満も飢餓もない世の中」の理想実現を目指し「タニタ健康体重基金」を設立した。