自由時間 草野球チーム・モルツ球団と夢の対戦
「大きくなったら野球選手になる」と夢見ていた。夢はかなわなかったけれど野球が好きでずっと続けてきた。一度は大きな試合がしたい、そんな思いを持ちながら。
先月14日、第三回を迎えたサントリー(株)主催「モルツビアフェスト・東京ドームドリームトーナメント」が開催された。大沢監督率いるモルツ球団と東京ドームで試合をするために全国から野球と生ビールを愛する三三八九の草野球チームが応募、抽選で選ばれた四チームが当日朝からトーナメントを戦い、中部ブロック代表、新城ドラゴンズがモルツ球団と夢の対戦を果たした。
「新城ドラゴンズ」、チーム名が示す通り地元中日ドラゴンズの大ファン集団。星野監督顔負けのイキのいい原田明信監督を筆頭にユーモアあふれるメンバー揃い。とにかく「楽しい野球」をモットーとする同チームは超大物モルツ球団相手に大いに野球を楽しんだ。
途中二ベースヒットを飛ばしながらも得点には至らず、最終回二アウトでバッターボックスに立ったのは代打、原田監督。迎え打つバッテリーはモルツ球団の特別ゲストとして一緒に試合を盛り上げてきた石橋貴明がピッチャーに、木梨憲武がキャッチャーに飛び入り出場。
結果は6-0と新城ドラゴンズの惨敗だったが五万五○○○人の観客を前にプレーをした感想は「雲の上を歩いているような気持ちです。モルツ球団はさすが元プロ、強いですね。我々は“楽しく野球を”のモットー通りチーム全員で楽しみました。今日、これから? バスが待っていますからこのまま愛知に帰ります。バスの中で乾杯ですね。明日はみんなそれぞれ仕事です」と原田監督は語ってくれた。
二○から五○代の働き盛りが集まったこのチーム、試合は負けに終わったが野球好きという点ではモルツ球団に負けずと劣らない勢いだ。