知的ダイエットのすすめ(2)いくら食べても太らない人
ダイエットにいそしむ女性にとって羨ましく思うのが、「いくらたくさん食べても太らない」というタイプの人です。
こうしたタイプは胃腸の機能に問題があって、食べた物の消化・吸収が悪い場合と、熱を発散する機能の高い「褐色脂肪細胞」をたくさん持っている場合とがあります。こうしたことは、「体質」として片付けられる場合もありますが、「若いころはスリムな肢体」を保っていたのに、「加齢とともに太ってきた」という場合には、肥満の原因がかなりはっきりとしてきます。
これが「基礎代謝量」の問題です。
「基礎代謝量」とはわたしたちが生命を維持していく上で最低限必要とするエネルギーの量ですが、基礎代謝量は二○歳を境に年々減少していきます。
また、「身体が冷たい」と感じるとき、この基礎代謝量は減少しています。
摂取した食べ物はほとんどが基礎代謝を維持するために使用されていますので、これが低下すると「太りやすくなる」のです。
「やせたい」という願いをかなえるためにダイエットを試みる前に、まず「基礎代謝の低下が疑われる諸症状」をチェックしましょう。
1、体温はどのくらいありますか?
35・9度C以下………………………3点
36~36・4度Cの間………………2点
2、生理の状態はいかがですか?
生理が不順………………………………2点
おりものが多い…………………………1点
生理が止まっている……………………3点
3、肌の状態はいかがですか?
肌が乾燥しやすい………………………1点
化粧のノリがわるい……………………1点
4、髪の状態はいかがですか?
毛髪にツヤがない………………………1点
枝毛になりやすい………………………1点
5、身体の調子はいかがですか?
疲れやすい………………………………1点
朝が起きにくい…………………………2点
手足が冷えやすい………………………2点
あまり汗をかかない……………………2点
便秘しやすい……………………………1点
肩が凝りやすい…………………………1点
血圧が低い………………………………1点
顔や足がよくむくむ……………………2点
貧血の傾向がある………………………1点
6、気分の状態はいかがですか?
イライラしやすい………………………1点
よくユウウツな気分になる……………1点
午前中は不快な気分のことが多い……1点
チェックしてみて、あてはまることが多いようでしたら、そういう人はまず「基礎代謝」をアップすることから始める必要があります。基礎代謝が低下している場合には、単に摂取カロリーを減らす方法ではなかなかやせることができません。