世界の元気食 ドイツ編 肥満の多いお国柄健康食品にも関心が深い

1995.12.10 3号 14面

ドイツはビール、ソーセージ、ポテトのおいしい国で、つい飲みすぎ食べすぎの傾向が強い。従って肥満者が多い。しかし、ヨーロッパの中では健康に対する意識の高い国で、七〇年前から健康食品専門店、レフォルム・ハウスの誕生をみている。

かつてヒットラーの時代には大量の満州(中国)大豆が三井物産の手でドイツに売られ、最も安くヘルシーな植物蛋白として豆腐の研究が進められた。同時にマーガリンの使用にも積極的で、大豆油をアメリカから輸入して製造した実績を持つ。

ドイツ国民の生活改善のために生まれたレフォルム・ハウスにはレフォルム食品法が適用されている。全店舗は距離制限と人口制限の規制を受け、人口三万人について一店が許可される。しかも大学を出た専門家(医学部、薬学部、栄養学部卒)だけが経営者となり、資格のない人は営業できないため、高い信頼がみられる。

健康食品はこのレフォルム・ハウス以外に専門薬局、ドラッグストア、デパート、スーパー、食品専門店、通信販売などでも取扱われ、激しい競争もみられる。

ひと口にレフォルム・ハウスといっても大都市とか都市、商業地と住宅地などによって扱う商品にも大差がみられる。アイテム数も二五〇〇種~五〇〇〇種と多いが経営者の選択にまかされている。

売れ筋ベストテンは、

(1)自然飲料=ガス入りミネラルウォーターで飲むと胃を刺戟し食欲をかき立てるといって好んで飲む。日本人はあまり好まない。

(2)ジュース=非常に多く、リストをみると六八種ある。この中から選択している。白キャベツ、白樺、アーティチョーク、ザワークラウト、にわとこ、たんぽぽ、セージ、玉ねぎ、カミツレ、にんにく、ハッカ、ねずなどの製品に人気が高い。その他では数種ミックスのフルーツジュースや野菜ジュースにも定着したファンがみられる。

(3)コスメティック=自然の化粧品でアロエ・シリーズを始めニンジンの天然の色を利用した口紅など

(4)トニックウォーター=循環器(心臓や腎臓)などによい薬用水はコンスタントな売行き。

(5)穀物類=ふすま、オーツ、全粒ライ麦パンなど、ファイバーフードには高い関心を持つ。

(6)乾性フルーツ=寒く太陽の少ない国で乾燥フルーツは人気者。プルーン、レーズン、いちじくほか。またナッツ類も好む。

(7)無農薬野菜=非常に種類が多い。

(8)ハーブティー=六〇~八〇種と多く、多くの人々は効能をよく知っている。

(9)低温処理はちみつと低脂肪牛乳。

(10)植物蛋白製品=ハム・ソーセージや豆腐類など。