夏至の日は「冷蔵庫の日」総点検を 上手に活用編

1998.05.10 32号 2面

食材を活かすも殺すも冷蔵庫の使い方次第。その昔三種の神器の一つに数えられた冷蔵庫。我々の日常生活を助けてくれることは請け合いだ。超便利な神器の現代の食生活に合わせた使い方をマスターしよう。

現代の食事は多かれ少なかれ、冷凍食品に頼るところが大きい。忙しい主婦にとって市販の冷凍食品や家庭でのホームフリージング食材は時間短縮に大助かりもの。しかし冷凍食品にも賞味期限はある。食品の劣化もその速度こそ遅いが、確実に時間とともに進んでいる。また一度溶けてしまったものは再び冷凍食品となってもその価値は望めない。市販品は購入後すぐに冷凍庫へ。冷蔵庫、冷凍庫を過信せず、賞味期限内で食べきる冷蔵庫術をマスターしたい。

家庭でのフリージングもやってみると簡単。コツは半調理済みにしてからフリージングすること。たとえば特売日にまとめ買いした豚肉を豚カツ用にパン粉をつけた状態で冷凍保存。ダシ汁や鶏がらスープを一度にたくさん作ってすぐに使わない分は冷凍保存する。これで安い時にたくさんの食材が購入でき、さらにガス代も節約になる。けれど何度も言うようだが、入れっぱなし、食べ忘れにだけは要注意!

冷蔵庫のドアを開ける度に臭ってくるイヤーなニオイ。魚や漬け物などをそのまま入れておいて冷蔵庫の中にとんでもないニオイが充満してしまったなんて経験はないだろうか。一カ所で発生したニオイでも冷気の循環に乗って広がってしまうこともある。野菜室のニオイが原因で冷凍室の氷を臭くしてしまうこともあるのだ。臭いニオイを断つにはやっぱりお掃除。掃除を怠るとニオイばかりでなく菌だって繁殖しやすくなってしまう。冷蔵庫は食品の倉庫、少しでも汚れがついたらすぐにふき取る習慣をつけたいもの。

お掃除の際にはレモン汁など柑橘系の汁を布に含ませて拭くとニオイを緩和する効果がある。

そのほか身近なものを使ったニオイ退治のアイデアをご紹介しよう。

◆コーヒー

コーヒーを入れた後のでがらしをよく乾燥させて、ガーゼなどの通気性のある布に包んで冷蔵庫に入れておくと活性炭と同様の効果が望める。

◆お茶

お茶の葉を適当な容器に入れ、ふたはせず、そのまま冷蔵庫へ。安いお茶で十分。湿ってきたらフライパンなどで空煎りすれば再び利用可。

◆ハーブ

ミントなどのフレッシュハーブを四、五本まとめて冷蔵庫に入れると爽やかな香りが。乾燥したハーブを小皿に入れて置いても同じ効果があり。

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