がん予防で国際会議 お茶、ニンニクなどの「抗がん効果」報告

1996.01.10 4号 8面

「食品因子の化学とがん予防」国際会議組織委員会(略称ICOFF)主催による国際会議が昨年末の六日間、浜松市で開催された。

一九九〇年、アメリカで提唱された「デザイナーフーズ」計画が欧米を中心に注目を集め、わが国でも関心が寄せられつつある。デザイナーフーズとは東洋の「医食同源」の思想と同じで、食品こそもろもろの病気、疾患を予防するもの、さらに治療にも効果があるものという考えから研究が続けられている。これらの発信基地が米国立がん研究所であったことから最優先目標が「抗がん」に置かれている。

国際会議のテクニカルセッションでは、にんにく、お茶でがん予防効果の判定法、オリゴ糖・多糖類・食物繊維などが発表された。「にんにくの予防効果」からはにんにく中の成分ラキソゲニンの肺発ガンプロモーション抑制効果、熟成ニンニクエキスの血小板機能、とくに接着能の改善や抗老化作用など報告された。お茶では企業の立場から茶抽出物中の機能成分の食品への応用法をはじめ、臨床におけるウーロン茶でのアトピー性皮膚炎の治療について、がん予防効果の判定法では乳酸菌の抗腫瘍効果、発がん抑制、ガン再発予防効果など。オリゴ糖・多糖類・食物繊維では各企業が取り扱っている各種の機能性物質の生理作用などの報告に加え商品への応用などの報告が行われた。

各企業からの提案も多く、「食と健康」をテーマにデザインされた食品や食品素材の展示も行なわれた。抗酸化能を高めた赤ワイン、特定保健用食品の認可が予想されるカテキン製剤、ビフィズス菌を生きたまま腸まで届けることに成功したカプセルなど、今後ますます期待すべき分野といえる。