話題の中医ダイエット実践編・タイプ別食材リスト

2001.05.10 69号 3面

中医ダイエットの基本は、自分がどういう体質なのか判断することからスタートする。今回は男女・年齢と関係ない、もっとも基本的なチェックシートを掲載した。以下にあるのが、日本人の典型的な太りやすい状態にある四タイプだ。まず、これで体質を見極め、次に取るべき食材を確認したい。

◆気虚太りタイプ

・下半身デブ

・おしりが下がっていて、太ももの境なし

・あまり食べないのに太る

・疲れやすい

・体力がない

◆気滞太りタイプ

・体重の増減が激しい

・お腹を中心として全体に太っている

・ストレスが多い

・気分にむらがある

◆湿熱タイプ

・全体的に太っている

・がっちり型の体格

・便秘気味

・のぼせやすく、暑がり

◆〓血タイプ

・背中や腕など上半身に至るまで全体に太い

・見た目より実は体重がある

・肌のくすみ、シミ・ソバカスが気になる

◇タイプ別食材リスト

基本的にはどのタイプも、より多くの食材をバランスよく取り入れることが大切。特に、豆、大豆製品や海藻、きのこ類はどのタイプにも積極的に取り入れる。逆に、どのタイプでも控えたいものは加工食品やリノール酸系の油だ。

◆気虚タイプ

主食=米、分付き米、あわ、ひえ、きび、はとむぎ、玄米、山芋、そば

主菜=鶏のささみ、牛肉の赤身、いしもち、すずき、貝類、豆腐、納豆等の大豆製品、きのこ類

その他=唐辛子、にんにく、ねぎ、ラッキョウ等、基礎代謝を高める香辛料

◆気滞タイプ

主食=米、分付き米、あわ、ひえ、はとむぎ、玄米

主菜=牡蠣、春菊、パセリ、セロリ、三つ葉、しそ、みょうが、にら、大根、かぶ

その他=からし、わさび、バジル、ローズマリー等のハーブ類等の気の流れをよくする香りのもの

◆湿熱タイプ

主食=米、玄米、分付き米、緑豆、はとむぎ、小豆

主菜=たけのこ、ごぼう、豆腐、納豆等の大豆製品、あさり、しじみ等の貝類、きゅうり、ズッキーニ、とうがん、にがうり、レタス、白菜

その他=腹もちを良くするナッツ類(ピスタチオ等)を少量、湿熱をとるヨーグルト(無糖のもの)等

◆〓血タイプ

主食=米、分付き米、小豆、玄米

主菜=まぐろ、かつお、いわし、さば、さんま、アスパラガス、トマト、セロリ、ひじき、黒豆

その他=しょうが、にんにく、唐辛子、シナモン等の血のめぐりを良くする香辛料、酢

◇水療法と肌の話

最近、「一日に水を二リットル飲むべき」というような水療法が流行しているが、中医ダイエットの考え方によると、体質によっては悪影響も出るという。「代謝の良い人は身体の浄化になるけれど、よけいにジトジトしてお腹を壊しやすくなる人も。そうなると味覚が麻痺し、さらに味の濃いものがほしくなる」(渡辺さん)。「もともと農耕民族の日本人は穀物を中心に食物繊維をたくさん取る肌のきれいな民族。それが急に脂肪の多いもの、肉類を食べるようになって、胃腸の消化を落とし本来ない湿熱の体質を作ってしまった。そうなると喉は渇くので水が飲みたくなり、さらに湿熱の体質が強くなり、ニキビやアトピーが出てきてしまう。血中をみれば脂肪が多く赤血球が動いていない状態になる」(鮎澤さん)。

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